【新唐人2016年10月18日】
アメリカのNGO「紛争地域民間人センター」が10月5日、「戦火の中で 2016年7月ジュバで起きた暴力事件と国連軍の対応」(Under Fire: The July 2016 Violence in Juba and UN Response)と題する報告書を発表し、今年7月8日から同11日にかけて南スーダンの首都ジュバでスーダン政府軍と反政府武装勢力との間で激しい戦闘が勃発した際、PKO軍として現地に駐留していた中国軍が民間人の救援要請を無視し、武器を捨てて逃亡していたと指摘した。
これを受けて10月7日、中国国防部の楊宇軍報道官は、「国連が現在PKO部隊に対して調査を行っている。国連の調査結果が出る前にPKO部隊への非難を行うことは無責任だ」と反論している。
報告書は、民間人や人道活動家、PKO要員100名の証言をまとめ、PKO南スーダン派遣部隊司令部がジュバに駐留する中国軍とエチオピア軍に対し、司令部と付近の1号難民キャンプの安全と防衛に当たるよう指示していたが、両軍とも出動しなかったと指摘した。「中国軍が1号難民キャンプを見捨てて逃亡したことは事実」と証言するPKO要員もいる。報告書は、中国軍は性被害に遭っている人道活動家や民間人への救援要請を数十回にわたって無視し保護に当たらなかったと指摘している。
また、国連キャンプに避難しようとした難民に対して催涙ガスを発射した可能性についても言及。楊報道官は、難民キャンプに流れ弾が打ち込まれたため、一部の難民が騒ぎ出し、柵を破って国連キャンプに進入しようとしたことを認めており、この時に催涙ガスが使用された可能性がある。
国際舞台での中国軍の「失態」に中国のネットユーザーは、「武器弾薬捨てて逃げるなんて慌てすぎだろ。英勇なる解放軍よ」「金以外信奉しない今の中国人が大義のため死ぬわけがない」などと揶揄している。中国軍内部では江沢民政権以降、腐敗が蔓延しており士気が低下している。軍の腐敗のレベルは日清戦争の頃と同じと指摘されている。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/10/12/a1291167.html(中国語)
(翻訳・編集/白白)