【新唐人2011年10月23日付ニュース】2歳の少女が車にひかれた後、18人に見殺しにされたうえ、再度ひかれた事件は、日本を含め世界にショックを与えました。
車にひかれた少女が18人に見殺しにされた事件は、日本を含む海外メディアも大きく伝えました。ドイツメディアは、10月18日、ある若者が転倒した高齢者を助けた後、逆にその高齢者から加害者扱いされ、訴えられる事件について言及。このように、人助けをした人が逆に、助けた相手から賠償を求められる事件が中国では多発。これが中国人の意識に深く浸透しているといいます。また、AFP通信やインドメディアも報道するなど、事件は世界中に伝えられました。
一方、中国の地元メディアは、事件は特別なケースだと報道。しかし首都経済大学などによる合同世論調査によると、87%が、もし道端で倒れている人を見つけても、トラブルを避けるために、進んで助け起こさないと回答。
これについてフリージャーナリストで、元メディア関係者の朱さんは、独裁体制の下、権利が保障されない人々は責任感を失っていったと指摘します。
フリージャーナリスト 朱欣欣さん:「モラル喪失の原因として権利の喪失があります。自分を守る権利、政治や経済の権利、文化の権利 信仰の自由、権利が守られないと人は責任感を失います」
中国政法大学の呉講師は、共産党について、政権樹立以来、独裁制度や政治運動を通じて、人々のモラルを破壊しつくしたと言い切ります。
中国政法大学 呉仁華講師:「最も恐ろしいのはこの制度ではありません。制度は容易に変えられます。最も恐ろしいのは1949年共産党は政権樹立以来、独裁制度を通じ、政治運動を通じ、中国文化や中国人のモラルを破壊したことです。しかも徹底的に破壊しました」
中国では天安門事件以来、ショッキングな事件が多発。ひき逃げ事件も、大きな衝撃でした。
ある大学教授や学者は共同で、事件の現場に記念碑を建てて、時代のモラルを記録し、「この恥辱を反面教師にすべきだ」との提案をしたそうです。
これまでの事実から分かるように、権利を基にしたモラルの形成が失敗したことは、すでに証明されたと朱さんは指摘。モラルを取り戻すには、人々が主体的に取り組むことが大切だと強調します。
フリージャーナリスト 朱欣欣さん:「まず独裁の権利を分散させ、政権の権利を制限して、民間に自由を返し、中国人に宗教の自由を返すこと。真にモラルを打ち立てるのは宗教です」
2歳の少女を見殺しにした18人は、中国でも非難の的になっています。しかし、多くの人権活動家が弾圧に遭う中、沈黙を守っている中国人は、それら18人と同じではないかとの意見もあります。
中国政法大学 呉仁華講師:「多くの中国人は大陸の独裁制度を批判し、共産党を批判しています。中国人として、われわれは反省すべきです。なぜこのような横暴な独裁制度が、かつてないほど腐敗した政権が存在していけるのか、われわれは自省すべきです。中国人として責任があります」
また、人権活動家の陳凱さんは、中国人に対し、自分の尊厳を守り、もっと強い正義感を持つべきだと訴えました。
新唐人テレビがお伝えしました。
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