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香港経済学者「中国経済は破綻寸前」

2011年11月12日
 
【新唐人日本2011年11月12日付ニュース】香港中文大学の教授・郎咸平(ろうかんへい)氏が先月、中国瀋陽市で内部講演会を行い、大量のデータをもって中国の経済危機を証明。一方、海外の専門家は数年前からこの問題に触れています。
 
10月22日、香港中文大学の郎咸平教授が瀋陽で講演会を開催。出席者にはあらかじめ講義内容を漏らさないようを求めたものの、講演の録音がネット上に流出。郎さんによると、中国当局が発表した経済成長率9.1%およびインフレ率6.2%は、いずれも事実と異なり、大陸経済は事実上すでに破綻していると指摘。
 
香港中文大学 郎咸平教授:「9.1は嘘です。インフレ率6.2も嘘です。少なくとも16でしょう。GDP成長率9%とインフレ6%が本当だとしても、皆さんご存知ですかーGDPはどう計算するのか、9引く6。実際の成長率はわが党の言い方によると3%にも満たないのです。もし インフレ率が16%だったら?GDP成長率は?マイナス7です。こんなにも深刻です」
 
また、中国の全ての現行政策は破綻寸前の中国経済を隠蔽しているとし、中国経済は7月時点ですでに不況に陥っていると発言しました。
 
香港中文大学 郎咸平教授:「製造業の購買指数が相次ぎ公表されましたが、この指数が50以上だと。経済は成長50以下だと不況の証明です。中米欧のうち世界で最も早く、50以下の不況に陥ったのはどこ?中国です。7月からすでに始まっています。世界に先駆けて底を探る。この情報を聞いたことありますか。ないでしょう 。なぜ?
報じてはならないからです」
 
低迷する中国の株式市場は、4月末の3000ポイントから10月には底値の2313ポイントまで下落。一方、不動産市場や、自動車、ぜいたく品、骨董品、芸術品などは好調が続いています。これは中国特有の極端な現象で、中国経済の支柱―製造業の危機が原因だといいます。
 
香港中文大学 郎咸平教授:「《経済観察報》の実地調査の結果によると、江浙地区のアパレル業界の稼働率は3割未満、プラスチック工業は50%、ゴム工業は60%、大豆加工業界は30%未満です。私の研究では私のグループの報告では、海寧皮革タウン の皮革工場の6割が現在生産中止です」
 
また、中国の発電所の発電容量9億kwに対し、実際の生産能力は4割に過ぎません。6月20日現在、各地の港の鉄鉱石のデッドストックは9,900万トンに達し、数年前の金融危機時期の7000万トンを大きく上回っているそうです。
 
また、中国のGDPの7割はインフラ建設に頼っていますが、これらは実際には経済利益がないといいます。旧ソ連では、GDPの7割を軍事産業が支えていましたが、今の中国の状況は当時の旧ソ連に酷似していると指摘。中国経済の支柱である製造業が一旦不振に陥ると、中国経済は破綻を免れないといいます。
 
4時間あまりに及ぶ講演の録音は、動画サイトyoutubeでアクセスが殺到。多くのネットユーザーは、夢から覚めたようだと示すと同時に、郎さんの身の安全を案じます。
 
一方、アメリカサウスカロライナ大学の謝教授は、中国経済の危機については多くの専門家がすでに問題視していると述べます。
 
米サウスカロライナ大学教授 謝田氏:「我々海外の中国経済研究家にとっては、不思議な話ではありません。2年前からずっとこの問題に言及しています」
 
謝教授によると、中国人の収入のほぼ半分は食費や日常消費に消えます。日用品が値上がりした場合、購買力の角度から見て、インフレの要素を取り除くと、中国経済は後退しているといいます。しかし、中国国内では真実のデータが公表されず、人々は虚言の中で暮らしていると述べます。
 
米サウスカロライナ大学教授 謝田氏:「中共は一貫して経済データを捏造しています。これは中共の副総理さえ認めました。副総理の話によると彼が遼寧省にいたとき、彼は省長でしたが報道された経済データを信用しなったため、自分で実際のデータを調べたそうです。例えば 鉄道運輸量や発電量などから推算したそうです」
 
官僚が政治業績のためにデータを捏造するのは中国では普遍的な現象で、国民にとっては悲しいことだと述べました。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
 

 

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