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世界最大の偽薬集散地 中国

2011年11月22日
 
【新唐人日本2011年11月23日付ニュース】中国では偽薬が氾濫しています。世界保健機構WHOによると、中国は世界最大の偽薬の集散地です。中国当局は近日大規模取締りを行い、20億元相当の偽造薬品を押収。一方、このような取り締まりは当局のパフォーマンスに過ぎないと、冷ややかな声も聞かれます。
 
中国公安省は18日、全国で偽造薬品の捜査を行い、350の偽造薬品の生産、販売業者を摘発。中には正規の製薬メーカーも含まれているそうです。1770人の容疑者が逮捕され、日本円でおよそ240億円相当の偽薬が押収されました。その多くは、でんぷんや家畜飼料、色素で造られ、鉄の粉や獣薬を添加したのまであったそうです。
 
政府系メディアは今回の行動を大々的に報道。これに対し、民間世論は冷ややかです。ある弁護士は、当局の偽薬業者に対する処罰は、ほとんど執行猶予や罰金で済むため、実際の効果はないと指摘します。
 
WHOの推定によると、先進国の医薬品市場では偽造薬品は1%未満ですが、中国では3割以上を占めます。現在、中国の医薬品市場の年間取引額は400億ドル。うち、偽造薬品が120億ドルを占めます。生産から販売まで手がける偽薬業者は中国全土に広がり、河北、湖北、上海などには専門的に偽造薬品を生産する製薬メーカーがあるそうです。
 
評論家の草庵居士さんは、制度の問題を指摘します。
 
世界保健機構の推定:「先進国の医薬品市場では偽造薬品は1%未満、中国では3割以上を占める。中国の医薬品市場の年間取引額は400億ドル、うち 偽造薬品が120億ドル」
 
政治評論家 草庵居士氏:「中国(共)政府の改革解放以来、偽薬問題はずっとあり、製造するのはほとんどが国有企業です。当局の監督管理は続けて行うべきです。当局が一旦捜査をするとこれだけ多くの問題が現れます。これは監督管理部門に問題があるということです。普段はなぜ検査しないのか、それは 官僚はこれら製造者とつながっているからです。利益があるのです。当局がパフォーマンスで捜査を行うと様々な問題が出てくるのは制度に問題あり、当局の管理制度に問題がある事を物語っています」
 
これらの偽薬がもたらす危害は深刻です。治療を妨げるだけでなく、他の病気を引き出す可能性もあり、さらには命の危険さえあるそうです。偽薬はインターネットや医薬品販売店、診療所などに氾濫し、誰もが被害者になりかねません。
 
北京の弁護士 李さん:「政権自体が民衆のために措置を取っていません。監督管理がなっていません。各機関や部門の昇進や利益は民衆が決めるものではないので、民衆には責任を持ちません。管理が行き届いても、自分の利益にはならないからです」
 
市民は、これは当局のパフォーマンスに過ぎず、逮捕してもすぐ釈放するかもしれないと、冷ややかです。
 
北京市民:「偽薬販売者はモラルがありません。人間のやることではありません。本当にモラルに欠けています。事が明るみになっても監督管理部門は何もしません。事件が過ぎるとまた誰も管理しません。偽薬業者は分かっています。検査はパフォーマンスで時期が過ぎると何もないので、また造り続けます。しかも 処罰も甘すぎます」
 
偽造薬品による被害者は中国人にとどまりません。今年9月、国際刑事警察機構の発表によると、79の国が手を結んで、10億ドルを超える偽薬を押収。そのほとんどが中国製だったそうです。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
【禁闻】世卫:中国假药 世界第一 (中国語)
 

 

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