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中国 マケドニアにスクールバス寄贈

2011年12月02日
 
【新唐人日本2011年12月3日付ニュース】定員オーバーのスクールバスによる事故が中国各地で頻発していますが、当局からは何の解決策もありません。11月16日、甘粛省では幼稚園児62人が死傷する惨劇が発生。事故からまもなく、中国当局はヨーロッパの小さな国・マケドニヤに23台の豪華なスクールバスを寄贈。名目はマケドニア児童の学習環境への改善のためだそうです。このニュースが報じられると、ネットユーザーらからは瞬く間に批判が殺到しました。

今回寄贈したのは、100万ユーロ相当のスクールバス。相手のマケドニアは一人当たり所得が中国よりはるかに高く、国民購買力は中国の1.5倍。大学生の割合は4割、中国の25%を上回っています。千人あたりが所有する車の台数は中国の5倍に達します。

この情報が発表されると世論の批判が殺到。あるネットのアンケート調査によると、9割のネットユーザーが援助に反対。外務省にも電話が殺到したそうです。

中国の異見人士 趙景洲さん:「中国の一部のメーカーは恥知らずです。政党の利益を守るために自国の子供はそっちのけです。中国のスクールバスは世界中のどこよりも遅れているのに、他国を援助する余裕があるのです。毛沢東の時と同じです。アルバニアなどに行って、中国人のカネで国連に入るための票を集めたのです。これが共産党リードの企業です」

また、共産党政府がマケドニアを援助するのも、相手の国民のためではなく、自分の利益のためだと指摘します。

中国の異見人士 趙景洲さん:「マケドニア国民への援助ではなく、共産党の世界的な利益のために援助しています。スクールバスを寄贈したのはマケドニア国民への援助ではなく、海外で共産党がいい顔をするためです。このカネはメーカーが出したとは限りません。中国の国家財政から補助しているのです。名前を変えて中国人民のお金で国際社会に賄賂を贈っているのです」

中国ではここ2年、スクールバスによる事故が絶えません。広東、甘粛、山西、湖北、湖南、大連などで事故が発生し、55人の児童が死亡し、百人以上が負傷。

11月16日、甘粛省で発生したスクールバスとダンプカーの衝突事故では、62人の幼稚園児が死傷。事故を起したバスは9人乗りのワゴン車を改造して64人を乗せていました。

時事評論家・蒲飛(ほひ)さんは、スクールバスに対する基準が非常に厳しい海外に比べ、中国には何もないと指摘。その上、貧しい農村地区では教育経費不足のため、ワゴン車をスク-ルバスに改造するケースが多いと言います。

“反腐敗義勇軍”の発起人・張さんは、共産党の官僚の腐敗を痛烈に批判します。

「反腐敗義勇軍」発起人 張建中さん:「中国人は病院にも行けないのに、大金を別の国に援助し、自国民はご飯さえ食べられないのに、他国を援助しています 面子のためです。中国の人権状況に抗議しないようゴマをすり 、カネで他国の笑顔を買います。中国の貧困地区を見てください。数十元のカネのため 病院にも行けず、農薬を飲んで自殺するのです。これらのカネを国内にまわしたら、どれだけの問題が解決できるのでしょうか」

異見人士の任(にん)さんは、マルクス・レーニン主義の中国共産党は中華民族の政党ではないため、国民の利益のために働くことはまずありえないと指摘します。

中国の異見人士 任君平さん:「なぜでしょうか。スクールバスで死んだ子供に彼らの子供はいない。おから工事の学校で死んだ子供にも彼らの子供はいないのです。彼らの子は皆 海外に送ったのです。崩壊が目に見えているから。国内のスクールバスにこんな問題が起きているのに 外国を援助するなんて、罵られて当たり前です」

大手ポータルサイトにも罵声が殺到。網易、シナなどの大手サイトだけでも50万人が集中砲火を浴びせています。“外国の子供が笑って、中国の子供は泣いている”、“外交部”は名称を“援助交際部”に変えるべきだとの書き込みもありました。
新唐人テレビがお伝えしました。



 

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