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【禁言ブログ】中国農村の十大危機

2012年01月14日

【新唐人日本2012年1月15日付ニュース】
 
■1.中国農村の十大危機
 
中共がずっと声高に叫んでいる、「農業 農村 農民問題への重視」。しかし 数十年過ぎても中国農業は依然到る所に危機をはらんでいる。最近 農村発展問題専門家姚監复氏は中国農村の十大危機を指摘した。

1 農民は憲法に保障された政治権利と平等な国民待遇を受けられず、依然「2等公民」で国家の農奴である。
2 農民工は都市住民同等の福利待遇がなく 低賃金 低社会保険 、低人権の「新無産階級」になり、社会革命の力と階級の基礎になりかねない。
3 食糧総生産量は5億トンだが、1人当たり平均は400KGの低レベル。毎年 食糧を大量輸入している、世界農業大国と自称しながら農産物の純輸入国になっている。農業の虚弱と潜在危機を反映している。
4 農業生産率が向上していない、農業労働力の絶対人数は3億人、世界40%の農業労働力で世界7%の都市人口を養っている。
5 農業の増産は化学肥料に依存し、世界10%を占める耕地で世界35%を占める化学肥料を使用。化学肥料や農薬の大量使用によって農産品のコストが上昇し、農民の所得は伸び悩む。

6 水資源が限られ 水利建設が停滞し、干ばつ 洪水の災害は深刻化の一途。
7 工業と排気ガス 廃水 廃棄物により農産物が深刻に汚染され、大量の化学肥料 農薬の使用も農業の大規模汚染を招いている。黄河 長江の水サンプルのうち4分の1が 深刻な汚染で農業灌漑にさえ使えない。 黄河 長江珠江の毎年の無機窒素は97.5万トン、うち 90%が農業汚染に由来。
8 公益性の農業科学技術は間違った市場改革が行われ 、農業科学研究が生産需要より遅れている。
9 都市と農村の所得格差が深刻。その所得比率は6対1。
10 農民は絶えず略奪され、我慢の限界に来ている。抗争の嵐が巻き起こり 陳情や集団事件のうち 農民が70%を占め、土地問題が事件の60-70%を占める。
 
■2.弱民は弱智ではない 

最近 あるTV局が「新型農村養老保険」政策の宣伝のため、あるニュースを放送。養老金を手にしたある老人が嬉しそうに「農村人も養老金がもらえる、党の素晴らしい政策に感謝する」とこれに対し ネット上に評論文が掲載され、「これは官製メディアの宣伝時の常套手段だ―代表を1人探し、カメラに向って功績を讃える言葉を言わせる。このようにして党の輝かしい姿が樹立されるのだ」 しかし「新型農村養老保険」政策に基づくと農村人がもらえる養老金は月わずか55元、小麦粉1袋も買えないのに養老と言えるのだろうか。

その一方 政府部門の無節度の公費浪費、「三公」消費は減る気配はない 数十億、数百億の政治業績のプロジェクトは後を絶たない。

一方 養老や医療保険など民生には投入を渋る 民衆がこれを知ったら、執政者に恩を感じるのでしょうか。官製メディアが全力で自画自賛する、目的は「和諧」の仮相を作り出すこと。しかし 民衆にすぐ見破られる。

それでも欺瞞宣伝は一向に減らないメディアは 人民が主であると言うが、ここの民衆は 選挙票も見た事ない。メディアは 調和の取れた社会だと言うが、しかし 到る所で不満が噴出し、抗争事件が頻発している。メディアは 経済が飛躍していると言うが、ここの民衆は病院にも行けないし、住宅も買えない。メディアは わが国はすでに中高所得国家になったと言うが、ここの貧困人口は億に上る。

目下の中国で 民衆は強権の前で弱者になっている。しかし 弱智ではない。特に ネット時代の情報の交換は公民意識の覚醒を促し、自由の思想と独立思考の習慣を持つと簡単に欺瞞宣伝を見破る事ができる。もし 執政者が依然民衆を簡単に騙せると思い、このような下劣な手段を使うのなら、民衆に見捨てられる日は遠くない。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/01/12/a645343.html. (中国語)


 

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