【新唐人日本2012年3月21日付ニュース】2008年に発生した中国の四川大地震は甚大な被害をもたらしました。被害が最も深刻だった北川県で最近、未開封の救援物資が倉庫の中で眠っている事がメディアによって明らかになりました。
四川大地震で最も被害が大きかった北川県で、近日、大量の救援物資がある敬老院の倉庫内に山積みされているのが発覚されました。多くは未開封のままで、段ボール箱は変形し、カビまで生えています。
「天網」 蒲飛さん
「当時の救援物資の配給は不合理でした。しかも地方官僚の多くは各種物資を貯めておく欲望が強かったです。私が知っている限り 彼らが配ったのはぎりぎり生活できる分だけです。彼らは救援物資を倉庫に貯めていました」
地元政府職員は19日、これらは鎮政府の応急用物資だと説明。しかし、被災者に送られるはずの物資がなぜ政府職員用になったのかについては説明しませんでした。
北川県擂鼓鎮政府職員
「これ(物資)は鎮政府の普段の応急用の物資です。当時は臨時的に応急状態でテントに置きましたが、後に解体したので、あれは政府部門の応急物資で中に入れていたものです」
四川大地震で16歳の娘を失い、自身も重傷を負い、障害者になった楊さんは、地元政府には憤慨を示します。
北川県被災者 楊さん
「保管して腐ったら、焼却します。庶民には配りません。あなた方は見ていないから、見たら中国がどんな処なのか分かります。腐らしても 配りません。全部焼却します。これらの事を言い出すと涙がでます」
四川大地震のあと、被災地でボランティア活動を行った蒲飛(ほひ)さんは、現存の官僚体制では各種社会問題の噴出は免れないと示します。このような現象を避けるためるには、救援物資のデータ化、情報化および公平な配分制度を設ける必要があると述べます。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/03/19/a674907.html. (中国語)