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「新型地溝油」は死んだ豚が原料?

2012年04月10日

【新唐人日本2012年4月10日付ニュース】最近、中国警察当局は各地で“新型地溝油”の製造販売業者を摘発したと発表。この新型地溝油は腐敗した動物の内臓や皮、肉を煮込んで製造し、食用油として販売されているそうです。専門家によると、この地溝油は死んだ豚や、検疫を受けていない動物から製造されている可能性が高いと示します。

中国メディアによると、最近、浙江省、江蘇省、上海や重慶などで13箇所の闇工場を摘発し、およそ3200トンの新型地溝油を押収。調査によると、この類の地溝油は屠場で廃棄され腐敗した動物の内臓や皮、肉が使われているそうです。油脂加工分野の研究者である王教授は、この類の油は、食用ではなく、化学工業の原料として石鹸などに使われるそうです。

華農食品科学技術学院 王承明教授
「廃棄動物油脂、死んだ豚などは本来食品に入れてはなりません。動物は必ず検査検疫を受けなければなりません。地溝油は作る原料によって、その毒性も違います」

中国メディアによると、個人の闇工場で作った地溝油は1トン当たり5千元で卸され、正規の油脂加工会社に入ると、食用油として1トン当たり12500元で売られるそうです。

華農食品科学技術学院 王承明教授
「つかまらなかったら、原価はゼロですから、利益のために違法製造します。劣悪なものほど利益は莫大です」

また、中国では毎年少なくとも200万トンから300万トンの地溝油が市民の食卓に上るそうです。

華農食品科学技術学院 王承明教授
「利益率がもっと高いのもあります。ホテルや食堂から回収した地溝油は回収後、多くがまた食卓に上ります」

地溝油とは各種の低品質油の通称で、人体に与える影響が大きく、長期に渡る摂取は癌を招くそうです。

新唐人テレビがお伝えしました。

www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/04/09/a684029.html. (中国語)



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