【新唐人日本2012年5月26日付ニュース】こんな言葉があります。「旦那の心をつかむには、先ず旦那の胃袋をつかむことだ」。理にかなった名言ですが、近年はテレビがまるで嫁のようです。視聴率を上げるために、各種の美食番組は後を絶ちません。中国中央TVが華麗な手法で、製作した「舌先上の中国」が注目を集めています。「人民網」が「華西都市報」の文章を転載し、この番組は愛国教育番組だと称えました。有毒食品が溢れている中、「舌先上の中国」は蜃気楼のように思えてなりません。
ポータルサイト搜狐(SOHU)がアンケート調査を行いました。「『舌先上の中国』は宣伝番組で、『地溝油中国』こそが、ドキュメンタリー番組だ。貴方はこの言い方に同意する?」結果、最初の1100人のうち75%が同意すると答えました。「中国青年報」は避けられないもう一つの「舌先上の中国」―有毒食品が溢れている現状を指摘しまし。
ネットユーザーはこういいます。「食品安全問題が日に日に深刻化し、北京の特別供給農園が暴露された状況下で、『舌先上の中国』を製作するのは少しは効果があるかもしれない。せめて人々の視線を『食品』に集め、『食品安全』からそらすことができるから」
「舌先上の中国」の放送期間中、あるメディアが「中国は即席めん大国になった」と報道しました。去年中国の即席めん生産量は480億袋でした。1日平均1億袋が消費され、1秒あたり1300人が食べているのです。作家の天佑氏は自分の「舌先上の中国」を羅列しました。それは中国の貧困層がお腹を空かしている写真でした。貧富の差は衝撃的です。
「舌先上の中国」第1話「食材」では、黒龍江省の魚の漁が取り上げられていますが、笑ってしまいました。微博によると、黒龍江省の境界の川では魚さえ知っています。ロシア側のほうが安全なので、中国側には来ないのです。笑った後は悲しみです。中国の漁民は今 やむなく近海を離れて、人に頭を下げて漁を行っています。黄海で漁をやっていた大連の漁船が「保護費」を払わなかったため、北朝鮮に拿捕されたのです。中国の河川や近海がいかに汚染され、過度な漁を行ったのか?「舌先上の中国」は人々を反省させます。どれだけの問題と災難が隠れているのか?