【新唐人2012年9月16日付ニュース】9月14日、温家宝首相が清華大学を視察し、講話を行いました。しかし中共中央宣伝部はこの講演の影響を縮小しようとしています。なぜでしょうか。本日のマイクロニュースです。
NTD評論家 趙培
ツイッターの書き込みによると、中共中央宣伝部が温家宝の講演に関し、メディアに通知を出したそうです。「温首相清華大学視察の報道は、新華社の標準原稿に厳格に従って報道し、見出しを変えてはならない」
新華社の見出しは極めて平凡です。「温家宝が清華大学の教師と学生を見舞う」。Googleで検索してみると、中国メディアのほとんどが同じ見出しです。
一方、台湾中央社の見出しは「温家宝 確固不動として政治改革を推進」。問題なのは温家宝の講演内容で、「政治体制改革」を呼びかけました。ネットユーザーはこう言います。「『中国の政治改革は誰も阻むことはできない』。これは温首相の昨日の講話の核心内容で、最後の誓いの言葉に聞こえる」。中央宣伝部は温家宝の政治改革の声が民衆に知られるのを恐れ、極力隠しているのです。
9月11日と12日、汪洋も広東佛山で行われた順徳改革実験活動現場会議で発言しました。南方新聞網の当初の見出しは「汪洋、改革は困難だが、改革しないと更なる困難に」ですが、新浪網によって変えられました。「汪洋、改革しないと温水で蛙を煮るようなことで、気が付いた頃に出口はもうない」。このことはネット上でも熱い議論を呼びました。
温家宝の今回の発言は、退任前に体制改革推進の意思を表していますが、中共の独裁の特徴からこの種の改革は困難です。中央宣伝部が極力温家宝の発言を隠すのは、保守勢力が改革したくないからです。中共の体制内では如何に改革しても無駄です。人類の数千年来の文明の進歩は独裁体制を改善するためではなく、人権の進歩であります。人民に統治者の権力を制限する権利があり、統治者を檻の中に入れる権利がある。これこそが人類文明の進歩です。中国の未来は中共が崩壊した後の新しい民主制度から始まります。
本日のマイクロニュースはここまで。
(翻訳/坂本 映像編集/工)