【新唐人2012年9月27日付ニュース】間もなく中国では中秋節を迎えます。中秋節には月餅を送るのが慣例となっていることから、毎年豪華月餅が話題に上りますが、今年は金と銀でできた月餅が話題を集め、爆発的に売れているそうです。また、反日感情を表した“反日月餅”も巷の話題となっています。
旧暦8月15日は中国伝統の節句―中秋節、今年は9月30日です。この日になると、中国では月餅を食べる風習があり、中秋節が近づく前から、各企業による月餅合戦が展開されます。
近年、北京のある文化発展会社が本物の金と銀でできた月餅を売り出しています。販売者によると、最も売れているのは重さ50gの銀の月餅で、一つ850元。日本円で1万円以上します。この銀の月餅を一気に1000セット以上購入した企業もあるそうです。また、もっとも高価な黄金月餅はワンセット47,620元、日本円で58万円以上します。北京では2000セント限定販売にも関わらず、すでに売り切れているそうです。
ある経理担当者によると、ほとんどの顧客は各地の政府機関への贈り物のために購入するそうです。顧客のニーズに応えて、領収証は100枚まで少額に分けて発行することもできるそうです。
元山東大学教授 孫文広さん
「贈り物は何にすべきか、お金だと証拠が残る恐れがあります。不動産を贈ると記録に残るので、いっそうのこと、高価なものを贈ったほうがいい、月餅を贈ろう、黄金に純銀です。これは一種の腐敗現象です」
ネット作家の荆楚(けいそ)さんは、当局は官僚の腐敗を黙認していると指摘します。
ネット作家 荆楚さん
「今の中共はこのような経済利益で官僚をひきつけるしか ありません。社会全体の資源の分配は完全に官僚の特権と結び付けられているので、極度の不公平を招き、「朱門には酒肉臭きに路には凍死の骨有り」の現象を招いています。これが現状です」
一方、尖閣諸島をめぐり反日感情が高ぶっていることを背景に、今年は“小日本を打倒せよ”、“小日本を噛み殺せ”などと印字された反日月餅が話題となっています。あるネットユーザーはこの画像に巧みに手を加え、“小日本”を“中共”に入れ替え、“中共を痛恨する”、“打倒中共”、“中共を追い出せ”といった“反共産党月餅”を誕生させました。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤(マ) 映像編集/蒋)