【新唐人2012年10月12日付ニュース】中国の国営放送・中央電視台が最近、一般庶民に“あなたは幸せか”と聞きまわる番組を製作しました。ある農民工はこの質問に対し、“私の苗字は曾（そう）です”ととぼけた受け答えをし、ネット上を風靡しています。カメラの前の作り笑顔に比べ、ネット上では本音が多く聞かれます。では、中国の国民は幸せなのでしょうか。ネットユーザーに聞いてみましょう。
“私の苗字は曾です”。この受け答えがネット上でヒットを飛ばしたあと、“あなたは幸せか”は瞬く間に中国のネットユーザーの挨拶言葉になりました。
10月3日、江蘇テレビのアナウンサー・孟非（もうひ）さんが微博でネットユーザーに幸せに対する見方を尋ねました。瞬く間に、8万近くのコメントが寄せられ、答えのほとんどは“不幸せ”でした。
その一部を拾ってみましょう。
“新聞聯播を見るときは幸せだが、微博(ミニブログ)を見るときは涙が出るほど悲惨だ”
“不幸せと言ったら、強制労働収容所に入れられたりしないよね”
“私の苗字は幸福の福ではない。悲惨の悲だ”
また、こんな書き込みもあります。“中央電視台はさすがに民衆の苦しみが分かっていない。今の中国では、責任を持つ官僚はいないのに権力だけが横行し、国有企業は民衆に害ばかり与えている。それに有毒食品と道徳の下落。どうやって幸せになれるのか”
北京市民
「私は忙しいです。コンピュータエンジニアなので、毎日人のために修理しないといけません。中国には幸せはありません。中国人の誰が幸せですか？幸せはありません。あの汚職官僚は幸せでしょう」
四川のネットユーザー 劉さん
「私は今家もない状態です。私は幸せですか？私には医療費も生活費もありません。私はもう60歳です。私は幸せですか？幸せだと言えますか」
山西ネットユーザー 孔さん
「共産党のために賛美歌を歌っているのです。滑稽な茶番劇です」
また、チベットのラサなどが“幸せな都市”に選ばれたことに対し、河南省の陳さんは、中国共産党は庶民に幸せを強要していると示します。
河南省ネットユーザー 陳さん
「最も幸せな都市で焼身自殺とはどういうことですか、ラサではあれだけの人が焼身自殺しています。共産党の残虐な統治に相当不満を持っていて、相当怒っているのです。どこが幸せですか？幸せな人がなぜ焼身自殺するのですか」
また、こんな意見もあります。“中央電視台の新聞聯播の中では、今は幸福な時代だ。専門家に言わせれば、今は未だかつてない盛世だ。だが、ネットの世界に入ると、これは悲惨な世界であることを発見するだろう”
新唐人テレビがお伝えしました。
（翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/蒋）
