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中国機 尖閣上空を旋回 戦争の可能性は

2012年12月14日

 【新唐人2012年12月15日付ニュース】12月13日午前、中国国家海洋局の航空機が尖閣諸島の上空を旋回。これを受け、日本の航空自衛隊は戦闘機8機と早期警戒機を緊急発進させました。防衛省によると、中国機による領空侵犯は、1958年に統計を取り始めてから初めてのことだそうです。

 
中国外務省の洪磊(こうらい)報道官は、“中国の航空機が釣魚島の空域を飛行するのは、正当な行為”であると述べました
 
中国機が尖閣諸島沖で飛行していた同じ時刻に、中国東南部の南京市上空でもサイレンが鳴り響き、“南京大虐殺75周年記念イベント”が開幕しました。
 
では、これはただの偶然なのでしょうか。時事評論家・夏小強さんは、中国当局が南京大虐殺が行われたとされる敏感な日に尖閣諸島沖で行動を起こすのは、目線をそらす意図も排除できないと述べます。
 
時事評論家 夏小強さん
「習近平の権力がまだ安定していないので、今 民衆の共鳴を呼び、不満を発散させるのに最適なのが、民衆の民主主義感情を煽ることで、社会と官僚腐敗に対する不満を大虐殺や尖閣問題に持っていくのです。これも中共上層部の民衆の視線をそらすための方法の一つです」
 
また、領土問題には軍隊も関わってくるので、習近平総書記が軍内部での威信を高め、権力を安定させるための行動であるとも分析します。
 
時事評論家 夏小強さん
「大きく言えばこの狙いがありますが、今の中共には日本に対し、戦略を変える実力も能力もありません。自分の事で精一杯です。中共の統治が危機に直面しているとき、これらは統治を安定させるための手法の一つで、大きな行動は取れないはずです」
 
北京の時事評論家・黄忠清さんはBBCの取材に対し、南京大虐殺の記念日にこの行動を取ったのは象徴的な意義があり、戦略的転換を図っているかもしれないと述べました。
 
ただ、現下の状況からは日中間で戦争に発展する可能性はまだ低いとし、中国は全てを投げ打って戦争する用意がまだできていないと分析します。また、尖閣諸島沖に航空機や監視船を派遣したのは中国の行政部門であり、これらの行動をもって中国当局の決心を示しているだけだと指摘します。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)
 
 

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