【新唐人2013年1月9日付ニュース】新年になる前、中国共産党の新たな指導者である習近平は、政治局の学習会を主宰し、2013年の党風廉政建設や反腐敗に関する配置を行いました。一方、在米政治学教授の裴敏欣(ペイ・ミンシン)氏は3日、海外の中国語メディア「中国秘密報告」に評論文を発表し、中国共産党は“タイタニック号”のように、沈没する運命から逃れられないと述べています。歴史から見て、独裁政権が崩壊するのは必然的で、中国共産党も例外ではないと指摘しています。
これは映画「タイタニック」の船が沈むときの場面です。驚愕と絶望に満ちた乗客の表情は、深く印象に残っています。
最近、海外の中国語サイト「明鏡網」が「中国秘密報告」の文章を掲載しました。タイトルは“中国共産党という大船は沈没の運命を逃れられない”。
文章では、“中国共産党第18回全国代表大会は苦心して計画された盛会であり、指導者は一連の政治的な嵐の下で権力の移行を試みた”としています。政治アナリストの裴敏欣氏は、第18回党大会を映画「タイタニック」における最後の宴会に擬(なぞら)え、それがどんなに輝いても、沈没する運命から逃れられず、共産党統治の終焉が近づいていると指摘しています。
文章はまた、2012年の中国共産党の政局を球技の試合にたとえると、MVP(一番価値のある選手)はもちろん薄熙来。この最優秀選手がいなかったら、外界は中国共産党のこのような激動と不安に満ちた一年を目の当たりにすることはなかっただろうと述べています。
時事評論家 汪北稷さん
「今は2013年ですが、中共の滅亡は実は2012年2月6日、王立軍が薄熙来と対立し、米総領事館に駆け込んだときから始まっています。中国民衆もすでに高度に覚醒し、SMSやミニブログおよびインターネット端末を利用しています。3~40年前のように情報封鎖され、簡単には洗脳されなくなりました」
文章はさらに、中国は特別な国で、羊頭を掲げて狗肉を売るように、社会主義の名称を掲げながら実は資本主義を行っていると指摘しています。
「中国社会民主党中央委員会」主宰者 劉因全さん
「これらの観点は一理あります。独裁の政治体制では、指導者の誕生には重大な問題であり、民選を経ずにブラックボックスの中で生まれるので、民意の基礎がなく、民衆の支援を得るのも難しいので、長く続きません。つまり中共がもし大胆な体制改革を行わず、少し手を加える程度ならば、長く維持することは難しいのです」
文章はまた、自己崩壊の動因は、独裁政権を崩壊させると強調しています。これに対しては疑問を抱く一部の専門家もいます。“中国共産党は本当に一夜で崩壊する可能性があるのか? 崩壊後の中国人民はどこに行くのか?”
元歴史学教授で、現在はアメリカで“中国社会民主党中央委員会”を主宰する劉因全(りゅう いんぜん)さんは、歴史をひも解いて見れば、どの王朝交代でも、社会は平常に運営され、人々も普通に過ごしていたと述べます。
「中国社会民主党中央委員会」主宰者 劉因全さん
「中共崩壊後、中国の社会がコントロールを失い、混乱することはないと思います。どの政治勢力でも政権を掌握した後は独自の方法で社会の安定を維持し、混乱にならないようにするからです。もし中国が二党制を行うと、両党が相互に監督すると中国はもっとよくなります」
中国問題専門家 趙遠明さん
「ある民族、ある国家はある一人の統治で強大になれるのではありません。中国五千年の文化を見ても、多くの王朝が交代を繰り返し、皇帝も何度も変わりましたが、中華民族は依然として存在し、歴史も発展を続けているのです」
かつて中国公安大学法律学部の講師を務めた趙遠明(ちょう えんめい)さんはさらに、中国の腐敗した制度は、腐敗した官僚集団を生み出し、これに独裁統治が加わり、監督メカニズムもないため、中国は巨大な利益集団になっていると述べます。
文章も、中国共産党の指導者の能力がますます弱まり、さらにその執政期間が長期化すれば、政府の官僚化もますます進み、これら全ての事象が自己崩壊のスピードを加速させていると指摘しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/松本 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)