【新唐人2013年1月25日付ニュース】不動産おやじ、不動産ばばあに続き、最近中国ではまた“不動産姉貴”の存在が明らかになりました。インターネットの強力な人肉捜索には、多くの官僚が“プレッシャー”を感じています。共産党中央紀律委員会の通告によると、去年12月以来、各地で豪邸の投げ売りの現象が徐々に拡大を見せているそうです。
報道によると、今回割り出された不動産姉貴・龔愛愛は、陝西省榆林市神木県農村商業銀行の副頭取で、市の人民代表。北京に20あまりの不動産を所有し、総資産価値は10億元、日本円でおよそ140億円に上るそうです。この情報が伝えだされると、ネット上では罵声が上がりました。
皮肉なのは、先日、中国国家統計局が初めて過去10年間のジニ係数を発表。ジニ係数とは収入の格差を示す指標ですが、当局は0.474と発表しました。しかし、民間のデータとはあまりにもかけ離れていて、中国国内の専門家でさえ、“おとぎ話よりもひどい”と非難しています。
不動産企業・SOHO中国の潘石屹(はん せききつ)氏はミニブログでこう問いかけました。“汚職官僚が汚職した金はジニ係数に入らないのか?報道から見た限り、汚職官僚の汚職金額はますます増えている”
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「理論的に言うと、調査を受ける人は全員匿名の方式で、プライバシーが公開されない状況下だと、自分の収入を如実に申告します。調査対象には、汚職官僚も含まれるから彼らの汚職による収入と正常な収入のすべてジニ係数に入れるべきです」
共産党機関紙「環球時報」の編集長・胡錫進(こ しゃくしん)氏はミニブログで、“ジニ係数が下降しているのに、なぜそれを嘘だと言う人がいるのか?中国のジニ係数の下降を喜ばない人がいるようだ“と愚痴をこぼしました。
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「人々が中国の格差がますます広がっていることを認識した時、ジニ係数が下がるというのは嘘であり、しかも人為的なねつ造であることを示しており、経済データや統計データのすべてがねつ造なのです」
去年12月、中国の西南財経大学の調査研究組織が発表した中国のジニ係数は0.61。格差が大きい警戒ラインである0.4をはるかに超えています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)