【新唐人2010年5月27日付ニュース】5月25日、米中の戦略・経済対話の幕が北京で下りました。人民元切り上げや貿易問題、朝鮮半島情勢などについて議論が行われましたが、ある専門家は「中国がアメリカに対し、意味のある協力をする可能性は低い」と見ます。
今回の対話では、韓国哨戒艦沈没による朝鮮半島問題が取り上げられました。米中両国とも、朝鮮半島の安定のために共に努力する、という点では一致したものの、中国問題に詳しい章家敦さんは、「北朝鮮の制裁において、中国はアメリカと意味のある協力はしない」と見ます。
中国問題専門家 章家敦
「中共は、ずっと北朝鮮の味方です。北朝鮮制裁で米中が合意しても、効果はないでしょう。制裁さえ、不可能かもしれません。この問題で、中国は、有効策を取らないでしょう」
中国側は内需の刺激や、人民元切り上げに触れました。これについて、ガイトナー財務長官は、「人民元切り上げは中国が決めることだ」と述べました。
章さんは、「外部の強い圧力がなければ、来月のG20でも、中国は人民元の切り上げに踏み切らない」と見ます。
中国問題専門家 章家敦
「実は中国は、今の経済体制を変えたくありません。今回の対話は実質的意味がない。今回は来月のG20の前奏会。米中が今回 合意に達しないなら、来月のG20は全く意味がない」
「今回、何の成果がないところをみると、アメリカは対中戦略を改めるべきだ」ともいいます。
中国問題専門家 章家敦
「明らかに誤っています。新しい戦略が必要で、中国には更なる強硬策が必要です」
新唐人記者がワシントンからお送りしました。