【新唐人2010年7月23日付ニュース】安くて便利な中国製品。しかしその安さの裏には、悲しい物語があります。それを告白した少女が今、フィンランドで話題になっています。
フィンランドの中部地区で最大の新聞社『カベラ(Kavela)』は先日、「一部の中国製品は収容所などの過酷な労働で作られている」と報道。
記事に添えられた写真は、法輪功学習者の金さん。中国の収容所にいれられた母親の救出を求めています。
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報道は、金さんが書いた『中国製品の裏側』がきっかけでした。
法輪功学習者 金昭宇
「新聞社ははるばる車で来て写真を撮り、別れ際『応援する』と言って、署名してくれました。『絶対あきらめず、真相を広く知らせて』とも言いました」
実は金さんは、2年前から母を救うため、フィンランドの政界などを奔走していました。結果、フィンランド北部の最大の新聞社『ラピン・カンサ(Lapin Kansa)』がこの件を詳しく報道するなど、国中の注目を集め、現在テレビ局なども金さんに取材を申し出ています。
金さんによれば、母親の陳さんは法輪功を修煉していたため、何度も当局に拘束され、収容所へ入れられました。合わせて8年におよぶ収容所生活では、毎日15時間~18時間も働かされます。カツラ、じゅうたん、造花など。しかしノルマに達しないと、リンチに遭うそうです。
法輪功学習者 金昭宇
「小部屋に30人以上がすし詰め、食事も排泄も部屋の中です。夏は蚊が多く暑い、冬は寒いのに布団もなく、地面で寝ます。毎日深夜まで働きます。寝る時間も少なく、人扱いされず、彼らの金儲けの道具になります。ノルマに足りないとリンチに遭い、拷問もあります。水牢など。死んだら、それでおしまい。常識では考えられません。中国にはこんな闇があるなんて」
陳さんは2年前、つまり北京オリンピックのひと月前に拘束されてから今まで、家族や弁護士に会うことすら許されていません。
法輪功学習者 金昭宇
「母は今年で60歳、心配です。母の安否すら分かりません。何の連絡もなく、面会も出来ません」
今年の初め、フィンランドの雑誌『シエルン・ペイリ(Sielun peili)』も「迫害の陰の中、母を探す金さん」と題して大々的に報道。中国共産党が法輪功に対して行っている迫害など、金さんと母親の記事を載せました。
金さんによると、母親の陳さんはかつて肝臓癌の末期で、子宮筋腫もわずらっていました。しかし1995年に法輪功を修煉するとわずか数ヶ月で、それらの腫瘍が消えたそうです。
法輪功学習者 金昭宇
「法輪功の教えは善人になり、他人を思いやること。体も健康になります。共産党の弾圧は理解できません。私はあきらめません。世界中に迫害の真相や共産党の邪悪を伝え、法輪功学習者が自由になるまで。その日は遠くありません」
最後に、金さんとフィンランド人の夫、トミーさんは「骨身を惜しまず、必ず母親を救い出したい」と結びました。
新唐人記者がお送りしました。