【新唐人2013年3月29日付ニュース】
中国ニュース解読へようこそ。
「中国メディアによると、中国の著名な歌手・彭麗媛が旦那様・習近平の同行の下、ロシアを訪問。2005年総政歌舞団と共にロシアを訪問して以来である。期間中、彭麗媛はリュドミラ・プーチナと会見し、双方の共通の関心事、例えばファッションやヘアスタイルなどの重要な問題に関して会談を行う。同時に旦那様たちはついでに聯合声明に調印し、中ロ両国の戦略協力および国際問題の立場・主張について話し合った。またむやみに、35部の合作ファイルを交換し、記念に残した」
冗談のように聞こえるこのニュース、中国の微博を覗いてみると、これは冗談でないことがわかります。
中国人は数十年間も面目の立つほどのファーストレディがいなかったため、まるでコンプレックスの塊です。しかし、到る所にあふれるこの種の「主客転倒」かつ大げさな褒め称えには違和感を感じざるを得ません。微博だけでなく、当局の代弁者たちもこの種の「変調大合唱」に加入しています。
例えば、新華社は率先して、「彭麗媛の新任務」を発表し、誇らしげに叫びました。「米国にミシェルがいるのなら、我々には彭麗媛がいる」。他の代弁者も負けていられません。最も代表的なネット上の奇文はこちら。「彭麗媛の外遊は時代を画す事件だ」。このことがなぜ「時代を画す事件」なのかはさておいて、中国人がまずはっきりする必要があるのは即位したばかりの「あの方」は果たして、男性それとも女性なのかです。もちろん男女にかかわらず、「叩き」ができることが大事です。
中共全人代終了後の記者会見で、自称「台湾で生まれ、香港で勤め、過去十数年間ずっと両岸三地間を行き来している」「フェニックスTV」の胡一虎記者が質問の機会を借りて、新任の李克強首相に同郷者だと媚を売りました。このことはフェニックスTVが中央TVの香港支局にすぎないという秘密を暴露しただけでなく、歯が浮くようなおだて上げのボトムラインまで突破しました。彼は新宰相の手振りを一々数え上げ、11年前の自信と英知を連想したと賛美しました。彼は勝手に香港人を代表して、李克強が2年前に香港に与えた大きな贈り物に大いに感謝すると述べ、「舐め業」が得意な同志を代表して、指導者の個人的気持ちを聞かせてほしいと懇願しました。ネット上の流行語を借りて言えば、「節操が地に落ちて粉々になった」。
どうやらこの胡記者は先日名前を変えた「陳光盤」といい勝負ができそうです。二人にはリングの上で一度どちらの「舐め業」が上なのか勝負を決めてほしい。
胡記者は確かに厚かましいけど、「奴隷性」を比べると、紅い政権の記者の方が断然上でしょう。香港メディアによると、李克強首相が他の副首相と共に記者会見会場から離れると、大勢の大陸記者がどっと押し寄せ、権力者たちが残した鉛筆や紙を奪い合っていたそうです。最も圧倒されたのがこちら、記者数名が同時に李克強が飲み残したペットボトル入り水を争奪。結果、白い服の女性記者が成功裏に勝ち取り、宝物でも得たかのようにバッグに入れたそうです。さて彼女はこの「仙気を帯びた」水をどのように祭るのでしょうか?もしかすると、家伝の宝物として代々残していくのかもしれません。
前回でも言及しましたが、少しばかりお金に余裕ができた中国人はしばしばお腹を空かせている隣の北朝鮮を見下します。しかし、これら総理の飲み残した水を奪い合う紅い政権の記者たちと、泣き叫んで「金デブ」との別れを惜しむ、これら北朝鮮兄弟と精神的な面で果たしてどれほどの差があるのでしょうか?「奴隷性」というと多くの人は反感を覚え、1949年から中国人は立ちあがったと思っているのです。しかし水の争奪戦の一幕は450年前の宦官たちが、明朝嘉靖帝の足を洗った水を飲みたがるあの一幕の複製にすぎません。信じませんか?「大明王朝」のワンシーンをご覧ください。
宦官
『誰もが悟れるものではありません。陛下は幾世も修めていますから、他の人は比べ物になりません』
嘉靖帝
『なぜ水を戻すんだ?』
宦官
『皆信じています。陛下は神仙の身体だから、仙気を帯びた物は皆欲しがっています』
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/03/26/a869341.html (中国語)
(翻訳/坂本 映像編集/工)