【新唐人2013年4月17日付ニュース】近日、中国河南省洛陽市のある村で突然豚や犬、ネズミが大量死する現象が現れています。地元当局は、事件はH7N9型の鳥インフルエンザとは無関係で、原因はまだ調査中だと発表しています。一方、地元村民は、村の化学工場が排出した有毒ガスを疑っています。しかし、なぜ家畜だけが大量死し、人間には被害が及んでいないのでしょうか。
4月15日、ネットユーザーがミニブログに書き込んだ情報によると、洛陽偃師市(らくようえんしし)の村で大量の豚や犬の死骸が現れ、一夜のうちに村の犬が全部死んだそうです。伝染病または中毒の疑いがあるとし、政府部門の一日も早い調査を望むと助けを求めています。また、中国メディアの報道によると、地元村民が化学工場の有毒ガスが原因かもしれないと通報したそうです。
河南省洛陽偃師市牧畜局
「ええ、山化鎮東屯村で豚や犬が死んでいます」
記者
「死亡した豚と犬の数量は?」
東屯村村民
「400頭近いです。ある養豚場では豚が全部死に、友人の家で飼っていた8匹の犬も一晩で全部死にました」
地元当局は今回の事件はH7N9型鳥インフルエンザウイルスとは関係ないと発表しています。
河南省洛陽偃師市牧畜局
「高級獣医師と洛陽疾病制御センターの専門家によると、鳥インフルではないと基本的に断定できました。ただ具体的な数字と死亡原因はまだ調査中です」
一方、村民らは付近の化学工場が排出した有毒ガスを疑っています。
東屯村村民
「化学工場が塩素ガスを排出しているらしいです。朝5時過ぎから排出して、連続6日間排出しました」
村民によると、化学工場の排気ガスと廃水によって環境が汚染されただけでなく、村民の健康も深刻な影響を受けているそうです。
東屯村村民
「ある年井戸を掘るとき、100m以上掘ってもきれいな水が出ません。村民の多くが肺の病気にかかり、心臓病も多いです。60歳ちょっとでいなくなりました」
化学工場の汚染については何度も訴えているものの、なしのつぶてだと嘆きます。
東屯村村民
「何を訴えても、誰もかまってくれません。省と市の環境保護局を買収しているようです。毎年村に費用を百数十万とか数十万元払っているようです」
事情を知る者によると、村民が怒りを口に出せないもう一つの原因は、化学工場のオーナーが河南省の人民代表で、村の共産党書記でもあることだそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/17/atext881840.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)