【新唐人2013年4月24日付ニュース】今月20日、四川省雅安市で突然起きたマグニチュード7.0の地震について、外界ではその原因を分析しています。今回の地震は三峡ダムに関係していると指摘する声も聞かれます。
四川省雅安市で起きた地震の原因について、さまざまな意見が飛び交っています。中国メディアによると、中国地震局地震研究所の付輝清(ふ きせい)研究員は取材時、三峡ダムの建設が地質構造に影響していることは間違いないが、今回の地震が三峡ダムによるものかどうか判断するためには、更なる研究が必要であると話しました。一方、中国地震台網センターの孫士鋐研究員は、二者の関連性を否定しています。
中国の政治と社会ウォッチャーである戴晴さんは、大型ダムの貯水は、最も地震を誘発しやすいと指摘します。
中国政治&社会ウォッチャー 戴晴さん
「恐らく金沙江流域にある一連のダムと三峡ダムを含む、その周囲のダム、これらのダムは水を貯めたり、放水したりしますが、数億トンの水の圧力がなくなったり、加えられたりするので、最も地震を誘発し易くなり、地殻運動にも必ず影響を与えます」
2008年に汶川地震が発生した後、民間の地質学者・呉健(ご けん)さんは広東省地震局に温家宝前首相に、龍門山地震帯で再び地震が発生する可能性についての意見書提出を取次ぐよう要求したことがあります。
呉健さんは、三峡ダムの貯水によって四川盆地にもたらされる垂直圧力が、汶川地震と雅安地震を生み出したと考えています。
民間地質学者 呉健さん
「ユーラシアプレートとインドプレートが衝突し、それからインドプレートが南から北に向かって、ユーラシア大陸を押し出します。龍門山を通ると方向を変え、西から東に向かって、四川プレートを押し出します。このようなエネルギーの転換で、龍門山の断裂帯によって作り出されたものです」
呉健さんは、三峡ダムの貯水を徹底的にきれいに捨てることだけが、龍門山地震帯で頻発する地震問題を解決でき、さもなければ、龍門山地震帯ではこれからも地震が発生し、更に雅安から南下し、最後に雲南省に到達するだろうと考えています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/23/atext885282.html (中国語)
(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)