【新唐人2013年4月28日付ニュース】5年前に発生した四川大地震の傷跡がまだいやされないまま、四川省雅安市芦山県を再度大地震が襲いました。国際メディアは中国を襲っている環境災難が権力者の統治を揺るがす可能性があると指摘しています。一方、評論家は人文環境と自然環境に対するはばかることのない破壊は中国共産党を崩壊の淵に立たせていると指摘します。
4月25日、四川省宜賓(ぎひん)市で1時間の間に3回の地震が発生しましたが、関連部門はこの地震は雅安地震とは関係ないと発表。25日午前11時30分現在、4000棟あまりの家屋が損壊し、数十人が負傷。
20日に発生した雅安地震では数万人が負傷し、数百人が死亡。5年前の汶川地震後に建てられた建物を含む、家屋のほとんどが損壊しました。
23日、《カナダ放送協会》が論評を発表し、“中国はただいま環境災難に直面している。地震、大気汚染とがん村は恐らく統治集団の統治を揺るがす可能性がある”と指摘しています。
報道はこう述べています。“2008年に発生した破壊力のもっと大きかった汶川大地震ではおよそ7万人が死亡。当日午後、数千人の児童が中国共産党官僚と癒着関係にある不良企業が建てた校舎の下敷きになった。救援物資も汚職官僚のポケットに入ったことが発覚した。
しかし、立ち上がって官僚の責任追及を呼びかけた者は当局の調査対象になった。環境保護作家の譚作人さんがその一人。当局に“国家政権転覆煽動の罪”を着せられ、5年の判決を科せられた彼は今、今回の地震の震源地—雅安市に拘禁されている”
文章はまた、地震、洪水、干ばつなどの自然災害は中国の歴史上では特殊な地位に置かれており、それは古代王朝の権力者は“天命”というものを信じていたからだと述べています。
中国歴史学の専門家・李元華(り げんか)さんは、中国は元々天命を信じる国で、歴代王朝の権力者であっても、天災や人災が発生したときは、己の統治について反省を行っていたと指摘します。
中国歴史学専門家 李元華さん
「この過程に置いて、唯一例外なのが中共です。中共は所謂天災や自分の過ちで起きた人災をすべて天災のせいにし、庶民の死活などは顧みません。しかもその過程で、自分を宣伝し、人民の苦しみをもって、中共の所謂『偉大、光栄、正確』を宣伝するのです」
また、中国共産党は独裁集団の利益の為、地震を前もって予測できても公表しないと指摘します。
中国歴史専門家 李元華さん
「具体的なことになると実際は偶然ではありません。すべて一貫した政策で環境を無視し、環境保護を無視し、人権を無視し、社会の基本保障システムを無視し、庶民が寄付したお金で私服を肥やし、実際には災害の程度を強めているのです」
3月の末、3年間にわたった中国水利調査の結果が発表されました。それによると、1990年代以来、流域面積が100平方キロを超える河川がすでに2万8千本も消えています。2月末、中国当局は工業の工場付近のがん村の存在を認めましたが、汚染によるがん村は数百にも上ります。また、ある研究結果によると、2010年、中国では大気汚染が原因で120万人が早死にしています。
今年の中国共産党全国人民代表大会以降、上海の黄浦江に1万6千頭の豚の死骸が漂着。数日後には四川省の川に大量のアヒルの死骸が現れました。その後、新型鳥インフルエンザH7N9型の感染者が中国の各地で相次ぎ確認されています。
時事評論家 汪北稷さん
「人文環境も自然環境も徹底的に破壊されました。自然に対する破壊も前代未聞です。どの民族もどの国もどの政党も、過去のどの権力者も、封建時代の権力者を含めて、環境をこれほど粗末にし、これほど残虐な略奪を行った者は誰もいません」
アメリカの“中国社会民主党“中央委員会の劉因全さんは、中国共産党はすでに滅亡の前夜に来ており、各種危機の総合爆発に直面していると指摘します。
中国社会民主党中央委員会 劉因全さん
「水汚染、大気汚染、子供の粉ミルクまで安心できるものを買えません。豚の死骸、鶏の死骸、伝染病は言うまでもありません。地方官僚、特には公安、検察、裁判所の人命無視、公正に法を執行しておらず、法律執行者が法を犯し、権勢のない庶民を虐めた結果、不満が沸騰しています」
劉さんは、中国歴代王朝の滅亡の直前には、必ずと言っていいほど天災と人災が同時に発生し、伝染病が流行っていた為、生きる道を断たれた庶民が立ち上がって政権を倒したと指摘します。汪さんも、中国共産党の滅亡は大局の赴くところであると示しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)