【新唐人2013年5月6日付ニュース】干ばつと地震は関係あるのでしょうか。4月20日の四川省雅安地震と、2008年に発生した汶川地震の後、地震断層帯と干ばつの関係に関する研究が国内外の専門家によって行われています。そしていま、4年間干ばつが続いている雲南省に焦点が集まり、マグネチュード8.0以上の大地震発生の可能性が指摘されています。そのうえ、中国当局の情報の不透明さに、民衆の不安は高まる一方です。
アメリカの南カリフォルニア大学の地震専門家酈永剛さんは、2008年5月12日に発生した汶川大地震のあとの断層帯の研究、および先日発生した雅安地震後の断層帯の変化から、四川省の康定県(こうていけん)でも大地震が発生する可能性があると推測しています。雲南省の断層帯も不安定である為、雲南省でもマグネチュード8.0以上の大地震が発生する可能性が高いと考えています。
中国の地震専門家耿慶国(こう けいこく)さんも、早くも2006年から“地震と干ばつの関係“について指摘し、唐山地震と汶川地震を的確に予測しました。耿さんは研究を通じて、マグニチュード6.0以上の地震の震央区では、地震前の1年から3年前より干ばつが発生するケースが多いことを発見。干ばつの発生区域が広いほど、またその期間が長いほど、地震の強度も強くなるそうです。
2009年から連続4年間、深刻な干ばつが続いている雲南省では、ここ数年、地震も度々発生しています。
国際天災研究所 李伯淳会長
「大干ばつによる大地震の可能性は必ずとは言えませんが、耿先生が指しているのは中長期の予測です。何月どの時間帯に発生するという具体的なことではありません。彼は地震を予測する設備を作りました。耿先生は中国歴史上の多くのこの種の地震から総括しています、一定の科学性があります」
このほか、2008年の汶川地震のあと、アメリカの地質専門家が余震発生の可能性について警告を発しましたが、今回の雅安市もそれに含まれています。実際一部専門家は、雅安地震は汶川地震の余震の一つであると指摘しています。一方、雅安地震を誘発したのは三峡ダムの可能性があるとの見方もあります。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/02/atext890470.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)