【新唐人2013年5月8日付ニュース】中国で最近、新たな食品安全問題が取り沙汰されています。中国メディアによると、近日、江蘇省の不法業者がネズミやミンク、キツネなどの動物の肉を羊肉と偽って販売していたそうです。上海の複数の有名料理店もこの騒ぎに巻き込まれています。
5月2日、江蘇省無錫市の業者が検疫を受けていないキツネやミンク、ネズミなどの肉を、ゼラチンや着色料などで羊肉のように見せかけ、江蘇省や上海などの市場(いちば)で販売していたことが明らかになりました。
上海でも、有名鍋料理店「品尚豆捞」(ひんしょうどうろう)が偽造羊肉を使っていると通報されました。他にも複数の有名鍋料理店が製造日と原材料の記入および製造者情報のない偽造羊肉を使用していたことが明らかになりました。
上海の鍋料理店「品尚豆捞」の従業員によると、店はすでに営業停止になっているそうです。
上海市「品尚豆捞」従業員
「我々も被害者なので、はっきりわかりません。現在設備の修理中なので、しばらく営業を停止しています」
一方、普段外食が多い市民は食品安全問題を非常に心配していると示します。
上海市民 汪建華さん
「いつも心配です。安全な食品は一つもない。至る所が汚染され、豚肉、鶏、アヒルは鶏インフルの危険性があるし、野菜も水も有毒で、防ぎようもありません。食べて死ぬほうが飢えて死ぬよりはましですが」
汪さんは、これらの問題が発生する原因を次のように考えています。先ずは、中国の制度。官僚には特別供給食品があるため、食品安全問題に関心を持ちません。二つ目は、利益ばかり追い求める不徳業者が、客の生死すら無視し、良心に背いて商売をしている。三つ目は、法律を違反するほうが法律を守るよりコストが低く、通常の経営では商売が成り立たないからです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/06/atext892924.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)