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習近平の「中国夢」の二つの危険性

2013年05月10日

 

【新唐人2013年5月10日付ニュース】イギリスの週刊新聞『エコノミスト』の最新号の表紙は、皇帝の衣装を着て右手にシャンパンを持った中国の習近平国家主席が飾りました。『エコノミスト』誌は紙面を大きく割いて、習近平主席の中国の夢を分析し、その“夢”が内包する二つの危険性について分析しています。

 

イギリスの週刊新聞『エコノミスト』最新号の表紙を飾ったのは、中国の最高指導者―習近平国家主席。皇帝の衣装をまとい、右手にシャンパングラス、左手にはおもちゃの吹き戻しを持っています。

 

『エコノミスト』誌は紙面を大きく割いて、習近平国家主席の“中国の夢”について論説しています。身にまとっている皇帝の衣装には、高層ビルと軍事強国の夢を象徴する飛行機や軍艦が描かれています。

 

台湾中央研究院政治所 徐儉副研究員

「彼ら(中共)にとっては国家民族は人の上です。人は中共の中心の一部分で、中共が先で人はその次です。国家民族が先で人はその次です。だからこの理論に基づくと、国家が人より崇高ということです」

 

『エコノミスト』誌の論説のサブタイトルは“中国共産党新指導者の目標と夢は民族と国家への奉仕ではなく、自分の国民への奉仕であるべき”。さらには、習近平氏の中国の夢には二つの危険性があると指摘しています。

 

そのひとつは、中国共産党は民族主義を煽り、植民地被害者からの力を頼みに弱者をいじめる国になろうとし、その結果は中国自身と周辺国に深刻なダメージを与えることになる。二つ目の危険性は、中国の夢は最終的に更に多くの権力が庶民ではなく、共産党にわたることになるということです。

 

文章は、中国の一般庶民はアメリカ国民同様、マイホームを持つことや子供を大学にいかせるといったシンプルな幸せを望んでいるが、習近平の焦点は依然として共産党の絶対的権力を強化することに置かれているようだと指摘しています。

 

文章は最後、習近平の夢に対する検証は法治に対する彼の態度を見ることだとし、中国が真の強国と幸せを実現するためには、政府権力の乱用を制限し、憲法が政党の上にあってはじめて、官僚の汚職腐敗と浪費を抑制することができると指摘しています。

内モンゴル人民党 席海明主席

「共産党は信用を守る団体ではありません。これは個人の問題でもなく、集団的な犯罪です。だから中国を変えたいのなら、共産党の統治を終わらせることです」

 

アメリカのブルームバーグニュースも4月30日、“中国の夢はなぜ蜃気楼になりかねないのか”と題した文章を掲載し、中国では一般庶民が官僚の財産公開を求めると拘束され、メディアの記者が政治家とその家族の巨額財産について調べると、国家政権転覆罪になってしまうと指摘しています。

 

文章は最後に、経済の不均衡は中国共産党の体制自体が生み出したもので、習近平がこの路線を変えない限り、彼の“中国の夢”も蜃気楼で終わってしまうだろうと結んでいます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/05/08/atext893765.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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