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精神病院から「患者」42人が脱走

2013年07月09日

【新唐人2013年7月9日付ニュース】近日、中国の広西省藤県の精神病院から42人のいわゆる“精神病患者”が脱走しました。うち7人は、警察から送られてきたいわゆる重度の精神病患者だそうですが、彼らは力を合わせて病院の職員を取り押さえたあと、他の人たちを連れて逃げ出したといいます。一方、これらのいわゆる精神病患者は陳情者や良心の囚人ではないかと疑われています。

 

政府系メディア“中央テレビ”の報道によると、7月5日夜、広西省藤県第三人民病院の医師が患者に薬を配布したあと、突然7人の精神病患者が職員を取り押さえ、退院を要求したそうです。

 

病院の副院長によると、鍵を奪い取ると、警察から送られてきた重度の患者らが先に逃げ出し、他の人たちも一緒に逃げ出したそうです。病院側によると42人が脱走。その後、警察400人が出動し、6日に脱走者を見つけ出しました。

 

台湾漢方医師 胡乃文さん

「私は以前精神関係の研究をしたことがあるので、分かっていますが、精神病患者の意志能力では、団結してある事をするのは不可能です。7人や2人が団結して、医師を取り押さえるのは不可能です」

 

中国の警察部門から送られるいわゆる精神病患者は、往々にして陳情者や政治犯、良心の囚人の場合が多いと胡医師は指摘します。

 

近年、中国当局が陳情者や良心の囚人などを強制的に精神病院に送り込む案例は後を絶ちません。

 

甘粛省蘭州市の陳情者・王艶梅さんは巨額の現金が盗難に遭ったものの、地元では立案してもらえず、北京に陳情に行きました。しかし、何度も精神病院に送られ、残酷な迫害を受けたそうです。

 

粛省蘭州市陳情者 王艶梅さん

「甘粛省当局は私を連れ戻し、強制的に精神病院に入れました。私は今記憶力も悪くなっています。計3回で、1回目は8ヶ月、2回目は4ヶ月、3回目は22日間入れられました」

 

王さんによると、精神病院に送られる度に、医師らに縛られたあと、強制的に中枢神経を破壊する薬を飲まされ、不明薬物を注射されたそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/08/atext927580.html  (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

 

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