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警察が事故加害者に加担 被害者少年死なす

2013年08月13日

【新唐人2013年08月13付ニュース】先日、中国湖南省湘郷市(しょうきょうし)で15歳の少年が飲酒運転の車にひかれ、重傷を負いました。現場に駆けつけた交通警察は、加害者が有力者の身内であったため、加害者の証拠隠滅に協力し、少年をプラスチックの編み袋に詰め、霊柩車に乗せ連れ去ろうとしました。少年は手当が遅れ死亡しました。一方、地元当局は事故の目撃者など数十人を逮捕しました。

 

8月3日夜、湘郷市花坪(かへい)鎮に住む15歳の肖意博(しょう いはく)さんが車にひかれました。証拠隠滅をはかった加害者と交通警察が少年をプラスチックの編み袋に入れ、連れ去ろうとしました。幸い村の住民や少年の家族に発見され、阻止されると、交通警察は少年を入れた編み袋を直接車上から投げ捨てました。この光景を目撃した百人以上の民衆が激怒し、警察を取り囲みました。

 

少年の家族は正義を求めるため、道の中央に遺体を安置し抗議。多くの人々が声援に駆けつけたものの、当局により解散。ウェブ上に事件の真相を公開した少年の身内は指名手配されています。

 

少年の母親はRFAラジオ・フリー・アジアに対し、加害者が第17期中国共産党中央政治局常務委員で党内序列8位の賀国強(がこくきょう)の親戚であるため、強力な後ろ盾がついていると話しています。また、当局は35万元、日本円でおよそ560万円の賠償金で話をつけようと、少年の父親に暴力でサインを強要。ほかの家族も事件を口外しないよう脅迫されています。

 

少年の従兄・肖敏(しょうびん)さんがミニブログで公表した情報はすべて削除され、“交通警察がちゃんと処理してくれました。政府に感謝します、家族全員満足です。”という怪しい文章に書き換えられています。

 

唐荊陵(とうけいりょう)弁護士は、これらの人権を侵害した法の執行者が責任を問われることはないと話します。

 

唐荊陵弁護士

「政府各部門の職員が下層の警察を利用し、犯罪を行います。これらの犯罪の交換条件として、下層は上層の庇護が得られます。さもなければ、このシステムは運行できません。社会の安定維持は犯罪に頼って行われているからです」

 

唐弁護士は、今回の交通事故は、一旦官僚の利益にかかわると、人権侵害の案件に変わり、中国ではすでに普遍的な事になっていると述べています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/08/09/atext946421.html(中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

 

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