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薄煕来裁判終了後 6つの新たな疑問

2013年09月26日

【新唐人2013年09月26日付ニュース】薄煕来裁判の一審判決が無期懲役と下され、政治権利の終身剥奪および全個人財産の没収が言い渡されました。アナリストは、当局は薄煕来の謀反計画の罪と法輪功学習者に対する臓器狩りという犯罪の事実を完全に断ち切ったことが判決結果から見て取れると指摘しています。

 

9月22日、済南市中級裁判所は収賄、汚職、職権乱用の罪で起訴された薄煕来に対し、無期懲役の一審判決を下しました。裁判終了と同時に新たな疑問が生まれました。

 

疑問一

薄煕来の弁護士は法廷尋問の中で、英国人実業家のニール・ヘイウッド氏が薄熙来の息子・薄瓜瓜に対し1400万ポンドの“仲介費”を要求したため、自らの命を落とすような災難に見舞われたことに言及しましたが、この莫大な仲介費の由来についての説明はありませんでした。

 

疑問二

法廷尋問の中で薄煕来と検察側の弁論からは、“王立軍事件処理に関し上級から6つの指示”があったことが明らかになりました。当時薄の身分は政治局委員で、彼にとって上級は9人の政治局常務委員しかいないのです。しかし、その上級は一体誰なのか、何を指示されたのかは謎のままです。

 

疑問三

薄煕来は王立軍の法廷での証言を引用しました。王立軍は当時、米国総領事館に駆け込んだ事を“正常な外交”、“手続きを踏んだ”と証言しました。では、なぜ王立軍は“反逆罪”という判決に対し、異議や控訴をしなかったのか、これも前後矛盾しています。香港「明報」(みんぱお)は、これは王立軍が気まぐれなのか、それとも別の秘密があるのかと疑問を提起しています。

 

疑問四

外界から最も注目されているのが、薄煕来と谷開来が関与した疑いのある生きた法輪功学習者から奪った臓器の売買。しかし、当局は未だ一言も触れていません。大紀元の情報筋は、薄事件が臓器狩り犯罪を回避したことに対する義憤から、薄熙来の録音ファイルを公開しました。この録音ファイルの中で薄煕来は、臓器狩りは江沢民元主席が命じたことであると認めています。

 

時事評論家 任百鳴さん

「権力のため、彼は生きた法輪功学習者から臓器を奪い取る大罪も犯せるのです。道徳のボトムラインを超えたこのような行為を彼はやってのけました。中共の一連の暗黒な政治が、背後で隠蔽してくれると知っていたからです」

 

時事評論家 史達さん

「また王立軍はなぜ臓器摘出研究分野の専門家になれたのか、非常に大きな疑問です。また中共は臓器狩りのどのレベルまで参与し、周永康と江沢民の役は何なのかも疑問です」                                      

疑問五

薄煕来はいわゆる“秘密プロジェクト”から500万元を横領した罪に問われましたが、香港のサウスチャイナモーニングポストは、この秘密プロジェクトとは大連市が江沢民の為に建てた別荘を指していると報道。一方、中国問題専門家・陳破空さんは、なぜこの別荘だけを持ち出し薄煕来を処罰したのかと疑問を提起し、これは中南海の新たな権力闘争を暗示していると示します。

 

疑問六

薄裁判と同時に、周永康の石油閥に対する調査も大きな波乱を起こしました。石油部門は周永康の権力基盤で、この時期に石油閥を粛清することから、次の標的は周永康であると多くの海外メディアが報じています。

 

時事評論家の史達さんは、薄熙来裁判を通じて多くの馬脚が露出し、当局は裁判を通じ公開性、透明性をアピールしようとしたものの、却ってさらに多くの疑問や黒幕が露呈してしまったと指摘します。

 

中国共産党当局がこの面において深く追究しないのは、党内派閥の更なる争いを防止する為だと史達さんは考えています。しかし、徹底的に解決しなければ、これは新政権が自ら埋める時限爆弾になるかもしれません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/22/a971077.html(中国語)

(翻訳/赤平 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

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