【新唐人2013年11月18日付ニュース】中国共産党の重要会議“三中全会”が開催される前夜、中国では天安門車突入事件など一連の事件が発生し、世界中から注目されました。近日、アメリカのニュース雑誌“タイム”が三中全会期間中に文章を発表し、中国経済が直面している様々な問題を指摘しました。
“中国は何でも製造できるのに、なぜ創造は何もできないのか”。アメリカのタイム誌が、中国経済が乗り越えなければならない5つの問題を列挙しました。
1.労働コストが廉価でなくなった
タイム誌は、インド・ムンバイの労働力コストは北京の75%であり、労働者の賃金は北京の466ドルに対し、ベトナム・ハノイでは145ドルであると指摘しています。また、インドと比較すると、北京の機械作業員と技術者の人件費はインドよりそれぞれ1500から3000ドル高くなっています。さらには人件費の上昇、労働生産力やその他の要素を総合的に考慮すると、中国製の製品コストは2015年にはアメリカに追いつくとの分析も出されています。
2.中国企業の技術は遅れている
タイム誌は、中国には国際競争力を持つ企業がきわめて少なく、中国国内の自動車市場においても、売れ筋はいずれもアメリカ、ドイツ、日本、韓国などのメーカーで、中国の自動車産業はまだ“学習段階”にあると指摘しています。
3.革新ができない
タイム誌は、中国のいわゆる“革新”は、そのほとんどが現有の科学技術の上に築かれたもので、革命的なアイデアはないと指摘。また、中国に進出している有名外国企業責任者の話を引用し、“失敗を恐れる”心理がすでに文化の一部分になっていると指摘しています。
4.中国には国際ブランドが欠如
タイム誌は、中国企業には“人間性のある思いやり”が欠乏しており、“他人への気配り”がなく、Zara、H&M(エイチ・アンド・エム)、ユニクロのようなブランドを打ち立てるのは困難である。あるいはNikeなどのような国際的ブランドと競争できるブランドがないと指摘しています。
5.優秀な管理職人材が少ない
タイム誌は、前述の全ての問題はいずれも管理を通して解決すべき問題であるものの、中国で優秀な管理職の人材に巡り会えるのはきわめて困難であり、経営者は様々な明細書を並べて、3割多い人手を使って同じ仕事を完成させなければならないと指摘しています。
タイム誌は中国の経済発展はすでに壁にぶつかっていると指摘。三中全会で習近平主席と李克強首相が経済改革を高らかに叫び、国際社会を惑わしているとき、外国メディアの指摘は注目に値します。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/11/13/atext1003104.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)