【新唐人2013年11月18日付ニュース】中国共産党メディア“新華網”は15日、“中国共産党三中全会”で承認した改革の詳細を公表。中には一人っ子政策の緩和も含まれ、夫婦の一方が一人っ子の場合、2人目の子供を持つことを認めると発表しました。これに対し、中国の民衆は人間性のない一人っ子政策は緩和ではなく、徹底的に廃止すべきだと訴えます。
当局が発表した一人っ子政策の緩和に対し、多くの民衆は緩和の幅が小さく、進展が遅すぎると指摘します。
河北省 鮑さん
「我々は時期を見逃しました。私は国の計画生育政策をずっと痛恨してきました。あれは政策による殺人で、金儲けの道具であり、人間性のないものです。この政策は社会の発展に適しておらず、人心を得ません」
多くのネットユーザーは一人っ子政策の徹底的な廃止と計画生育委員会の解散を求めています。一方、中国の高いインフレでは一人っ子政策を廃止したとしても、養えないので二人目を生む家庭は少ないだろうとの見方も少なくありません。
上海民主活動家 汪建華さん
「人間の生育は本能的なもので、国には干渉する権利がありません。これを制御するのは、人間性を抹殺する行為です。子供が生まれてから、大学を卒業して、就職するまで少なくとも80万元必要です。出産を奨励しても、生まないでしょう」
また、中国共産党は一貫して庶民の為に考えたことはなく、所詮改革はすべて政権を強化するための手段にすぎないと指摘するネットユーザーもいます。
広東省ネットユーザー 楊さん
「どの改革法案でも、経済改革や反腐敗運動など、言論を開放しない、戸籍を開放しないと、意味のないことです。改革を期待してはなりません。(中共が)滅亡しない限り、変わることはありません」
1980年の一人っ子政策の実施から30数年後の現在、中国では高齢化が進み、深刻な社会問題になっています。一人っ子政策の緩和や廃止を求める声が日に日に高まる中、当局は政策の緩和を発表しました。しかし、翌日の16日、中国国家衛生・計画生育委員会は、一人っ子政策の緩和を巡り、大幅な変更を検討しているわけではないと釘を刺しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/11/16/atext1005960.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)