【新唐人2013年11月20日付ニュース】中国メディアが先日、中国で肺がんは悪性腫瘍の最大の死因となっており、その発病率、死亡率ともに上昇を続けていると報じました。喫煙が肺がんの最大の原因であるとの当局の説明に対し、専門家や民衆は疑問を投げかけます。
16日付の中国紙・京華時報によると、” 第6回中国肺がん南北ハイエンドフォーラム”が北京で開かれました。中国がん基金会副理事長兼秘書長の趙平氏は、肺がんは現在肝臓がんに代わり、中国最大の悪性腫瘍による死因となっており、2000年から2005年に渡り、中国の肺がんの発病者数は12万人増加。喫煙が肺がんの主因であると発言しました。
一方、6日付のニューヨーク・タイムズ紙は、江蘇省で道路に面した家に住む8歳の女児が、長期にわたり、汚染された空気を吸い込んだため、中国最年少の肺がん患者と診断されたと報道しました。
元広州軍区医師の譚娓(タン)さんは、大気汚染が肺がん発症の主因であることは公認の事実であると指摘します。
元広州軍区医師 譚娓さん
「医学会ではスモッグはPM2.5以上の微小粒子で、粒子が大きすぎると、吸入後肺に沈積し、肺炎を引き起こします。炎症が長期にわたって続くと、悪性病変を誘発し、肺癌になるのです。大気汚染がそれほど深刻でなかった昔は、肺がんは多くなかったのです」
ここ数年、大気汚染は中国全土に広がり、最近は東北部のハルビンから南部の長江デルタや海南省までがスモッグに覆われています。
10月17日、世界保健機関の専門組織・国際癌研究機関(IARC)のクリストファー・ワィルド(Christopher P. Wild)主任は、ジュネーブの記者会見で”大気汚染は肺がん死亡の主要環境要因”であると述べました。
中国のネットユーザーも”専門家は皆の視線をそらしている。大気汚染こそ肺がんの本当の殺し屋なのだ”と示しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/11/18/atext1006581.html(中国語)
(翻訳/吉田 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)