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米オバマ大統領が署名し「強制労働輸入品禁止」の新法案成立

2016年02月29日

【新唐人2016年02月29日】

 

アメリカのオバマ大統領は24日、強制労働・児童労働による製品の輸入を禁止する新たな貿易法案に署名しました。新法案は15日後、実行されます。

 

CNN 中国収容所からの手紙

「あなたが偶然この製品を買った時、この手紙を人権機構に渡してください」

 

2012年、アメリカのオレゴン州のある住民は買ってきたハロウィングッズの中から、中国労働教養所から法輪功学習者を名乗る収監者の助けを求めるSOS手紙を見つけました。彼は手紙でこれらの商品は強制労働によるものだと訴えました。

 

アメリカの「1930年関税法」では、「強制労働」による製品の輸入は禁止すると定められていますが、商品の供給が市場の消費需要に追いつかない場合、本条例は除外するとされています。

 

それに対し、今回オバマ大統領が署名した法案では、今後アメリカは如何なる場合でも強制労働・児童労働による製品の輸入を禁止すると修正されています。

 

米ハーバード大学研究員 楊建利博士

「一般性のある法案が採択されると、全ての貿易相手国に適用されます。特に中国のような大手輸入国にとっても同じです。長期に渡り、中国の監獄では強制労働で、数多くの製品を生産しており、その多くが海外へ輸出されています」

 

全世界で数十国の353種類の製品が、アメリカ労働省に「強制労働・児童労働による製品」と定められています。

 

労働省の「強制労働・児童労働製品」リストには、アンゴラのダイヤモンド、バングラデシュの服装、東南アジアの海産物などが含まれいます。中国のれんが、クリスマスグッズ、石炭、棉花、電子製品、花火、靴、洋服、テキスタイル、おもちゃもリストに含まれています。

 

中国では反体制派や法輪功学習者など、政治的主張や信仰が共産党と異なるだけで、投獄され、強制労働を強要される人が少なくありません。

 

法輪功学習者 趙素環さん

「馬三家(労働教養所)に収監された時、毎日朝5時に起きて、作業をしました。作業する人は最年少は数十歳で、70歳のお年寄りもいました。みんな夜10時まで強制労働されました。誰もがやらなくてはいけません」

 

アナリストは、新法案を徹底的に実施し、世界の強制労働の現状を抑制するためには、強制労働による製品輸出の隠蔽した手口を見破る必要があると指摘します。

 

政治評論家 陳破空さん

「法案を徹底するには容易ではありません。中国からの輸入品が強制労働によるものかどうかを識別するのが難しいからです。なぜなら中国の監獄は香港の一部の会社と協力しあい、監獄で作られた製品は数回転売された後、香港会社の名義で海外へ輸出するからです」

 

国際労働機関の統計によると、世界で2100万人が強制労働を強いられており、アジア太平洋地域が大半を占めています。強制労働により生まれる利益は1500億ドルを超えています。

 

2015年12月、英国人男性が靴下の中から、中国収容施設の収監者からのSOSを求める手紙を見つけました。中国でどれほど多くの人が強制労働の犠牲となっているか国際社会の関心を呼んでいます。今回の新法案がどのように具体的に実施されるか今後も注目されます。

 

新唐人テレビがお伝えしました。 

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/02/27/a1254868.html (中国語)                                                                                                                                  

(翻訳/吉田 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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