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膵液(すいえき)―膵臓のケアを大切に

2010年03月12日

膵液、これは文字通り膵臓(すいぞう)から分泌される消化液である。今回はこの膵液を中心に話を進めたい。 

膵臓は胃の下、やや後方にあり物差しのように横たわっている。この膵臓には重要な2つの役割がある。1つはホルモンの分泌、そしてもう1つは消化酵素の分泌である。
 
膵臓のホルモンだが、「ランゲルハンス島」という特殊な細胞で分泌される。このホルモンは、糖の分解・合成に関わる。糖を合成して血糖値を下げるのがおなじみの「インスリン」。逆に糖を分解して血糖値を上げるのが「グルカゴン」である。
 
そして消化酵素を分泌するのは「腺細胞」だ。しかも、蛋白質・脂肪・デンプン・RNAなど、消化する物質は多岐にわたる。
 
もうお分かりのように、膵臓は人体にとって極めて大切な器官だ。もしここが病気になれば、消化不能に陥るほか、血統の調節さえ乱れてしまう。つまり命の危険に直面するのである。
 
では、この厄介な膵臓の病気だが代表的なのは膵臓癌、そして膵炎。
 
この恐ろしい膵炎だが、膵管や総胆管がふさがれたり、打撲や暴飲暴食したりすることで起こるという。よって膵臓のトラブルを避けるには、胆石が出来ないような節度ある食事が鍵となる。
 
膵炎を含め、多くの病気予防にお金は要らない。ただ、食事・睡眠・ストレスなど基本的な生活から見直せばよい。実はこれほどシンプルなのである。漢方の基本は「予防は治療に勝る」。この点をお忘れなく。
 
 
 
 

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