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【禁聞】中国軍需産業の腐敗 日清戦争の悲劇が再び?

2014年06月15日

【新唐人2014年6月15日】現在、日中の間で、武力衝突が懸念されていますが、最近、中国の軍需産業で深刻な汚職が次々に明かされ、生産された武器も欠陥があると言われています。本当に中国軍の装備が不良品ばかりなら、日清戦争の悲劇は繰り返されると案じられています。

 

中国国営メディアによると、海軍の重要な装備を生産している滬東(ことう)中華造船公司の顧逖泉(こ てきせん)会長は、深刻な規律違反で当局の調査を受け、5月26日、司法機関に処理が引き継がれました。

 

資料によると、滬東中華造船公司は中国最大の造船企業で、本部は上海の浦東(プートン)新区にあります。占有面積は100万平米、岸壁は2600メートルに達し、ハイテクの造船設備がそろっています。

 

実はこの事件の1カ月前、安徽省の長城軍工集団の黄小虎前会長も、3162万1000元に上る汚職や贈収賄、および複数の女性との不適切な関係で、起訴されていました。

 

黄小虎前会長は調査を受けていた時に、安徽軍工集団の張友仁元会長と陳聖天執務室主任の収賄をも告発しました。

 

長城軍工は主に、弾薬武器・設備の研究開発、生産、販売を手がけています。製品としては迫撃砲、対戦車ロケット擲弾(てきだん)発射器などがあります。取り調べ期間中、黄小虎前会長はまた、長城軍工の生産した砲弾には大きな欠陥があることも告発しました。

 

時事評論家 藍述さん

「中共の腐敗は系統的で、上から下まで、地方から軍隊、軍需産業まで、どの産業も腐敗しています」

 

軍需産業は地方と軍隊をつなぐ存在で、中共の腐敗体制から逃れられないうえ、軍需産業には特別な予算がつくので、余計、腐敗しやすいと、藍述さんは語りました。

 

「武漢汽車12団」元軍転幹部 李小明さん

「軍需産業の腐敗はより深刻です。注文を受けるために、スーツケースに金を詰めて、賄賂を送っていました」

 

武漢汽車12団の李小明元軍転幹部によると、現在、キャッシュカードや買い物カード、住宅購入の優遇サービスなど、贈賄方法がより巧妙になっています。

 

香港の新聞「東方日報」は先日、会長までが汚職している企業の大砲は、不良品ではないのかと指摘しました。戦闘機から戦艦、大砲まで、中国の陸海空軍の武器装備には、大きな欠陥があるかもしれません。そのような軍隊が戦争で勝てるのでしょうか?中国の軍事費は今年、8000億元を超えましたが、そのうちどれだけが個人の私腹を肥やしたのでしょうか。以前、海軍の呉勝利司令官が日中間による戦争を避ける枠組みの研究を訴えましたが、呉司令官は、中国軍が実戦に耐えられないと考えたのかもしれません。

 

一方、香港の新聞「太陽報」は、日清戦争で北洋艦隊が大敗したのは、腐敗が重要な原因だと述べています。多くの艦砲には、火薬でなく泥が詰まっていたため、不発弾だったそうです。

 

「太陽報」はまた、日中関係が緊迫し、戦火を交える恐れがある中、中国の軍需産業の腐敗により、日清戦争の悲劇が再演されるのではと疑問を投げかけました。

 

資料によると、北洋海軍は毎年冬、南下して上海や香港でみだらな行為や賭け事に溺れ、その光景たるや見るに堪えないものだったそうです。毎年、閲兵式の際は、漁民や農民、浮浪者などを雇い、数合わせをしていました。

 

核実験で障害を負った軍人 祝洪章さん

「将軍から幹部まで、戦争も人民への奉仕も望んでいません。人民元に奉仕して、金儲けしたいだけです」

 

李小明さんによると、兵士が一級士官に昇進するのに必要な賄賂は3万~4万人民元で、二級士官への昇進だと、その倍になり、将校の昇進だと、一級上がるために数十万元が必要だそうです。

 

「武漢汽車12団」元軍転幹部 李小明さん

「私の見た軍の内部の状況は、地方よりも腐敗が深刻です」

 

新疆の馬蘭基地で8度の核実験に参加し、障害を負った軍人、祝さんによると、軍隊の汚職は組織的な犯罪で、互いにかばい合い、捜査が難しいそうです。祝さんはまた、現在、多くの兵士が一人っ子なので、戦争が起こった時に勝てるのかどうか、大きな疑問だとも述べました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/06/14/a1116309.html (中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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