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懲役10年の官僚 1日も投獄されず

2014年07月10日

【新唐人2014年7月10日】2010年、収賄の罪で懲役10年の判決を受けた広西チワン族自治区陽朔県の元国土局長、石宝春が1日も投獄されず、幾度も広州市や南寧市などへ観光に行っていたことがネットで暴露されました。これについて桂林市の裁判所は7月6日、彼は重病のため、刑務所の外で刑を執行したと弁明しました。

 

懲役10年の判決を受けたものの、1日も投獄されていない石宝春元国土局長について、桂林市の裁判所は7月6日、リウマチ性心臓病の治療のための人工弁置換術、および膀胱がんの手術を受けたため、刑務所外で刑を執行したと弁明しました。一方、彼の観光については、その種の報告は受けていないと述べています。

 

山東省人権派弁護士 李向陽さん

「この種のことは中国で日常茶飯事です。有罪を受けた官僚は懲役10年でも、2~3年で出獄し、懲役1~2年なら1日も投獄されません。よくあることです」

 

裁判所の弁明が大陸のポータルサイトで報道されると、疑問を呈するコメントが多く寄せられました。例えば「刑務所外の刑執行と無罪釈放の違いは?」とか、「がんになって10年も生きていて、刑務所に入らずに済む。がんにかかれば罪を犯しても制裁されない」といった声です。

 

山東省人権派弁護士 李向陽さん

「中国の法律は飾り物です。都合よく使われます。庶民が法に反したら、重罪になりますが、官僚 特に既得権益者の犯罪はよくありますが、可能な限り隠蔽されています」

 

李さんによると、官僚はさまざまなツテを利用して、投獄されずに済んでいるほか、多くの資産家もお金で裏取引をした結果、刑罰を受けていないそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/07/a1121383.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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