【新唐人2014年8月18日】エボラ出血熱が広がる中、南京で開催中のユースオリンピックでは、西アフリカ3選手が出場を取り消されました。
第2回ユースオリンピックが16日、南京で開幕しました。国際オリンピック委員会と南京ユースオリンピックの組織委員会は15日、「エボラ出血熱の感染が広がっている国の選手は、格闘技および競泳などの水中競技に出場させない」と共同声明を発表しました。これにより、3人の選手が出場できなくなったほか、それ以外の選手も、定期的に体温や体調のチェックを受けることになります。
CNNの報道によると、出場取り消しの措置は納得できないと語る他国の選手も少なくありません。
ユース五輪選手
「彼らは出場するべきです。貴重な経験ですから」
ユース五輪選手
「非常に不公平です。選手全員が感染しているわけではないのに」
WHO(世界保健機関)は、今回の感染の広がりについて、過小評価されているとの見方を示しました。一方、国境なき医師団は、WHOの措置は足りないと述べています。
国境なき医師団 ジョアンヌ・ リュー会長
「WHOは指導力を発揮し、各方面でもっと尽力すべきです。すでに動いていますが足りません。協力あるいはコーディネートなど力を入れるべきです」
ナイジェリアでは、また新たな感染例が確認されたため、感染者の数は11人に達しました。一方2日前、WHOから感染の危険が高いと警告されていたケニアは、まだ予防の準備ができていないと率直に認めました。
エボラ出血熱に治療効果があるとされる未承認薬「ZMapp(ゼットマップ)」は、まだ少量しかありません。この薬を開発したアメリカのマップ・バイオファーマシューティカル(Mapp Biopharmaceutical)は、現在、大量生産の実現を目指しています。
国境なき医師団は、現在の感染の広がりを見ると、抑制には半年ほどかかるとの見方を示しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/17/a1130943.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)