HOME > ニュースページ > 経済 > 詳細

2011年中国“脆弱な経済”

2011年01月27日

【新唐人2011年1月25日付ニュース】中国政府の発表によると、2010年の10月から12月までの経済成長は予想以上で、食品価格も12月、大幅に上昇したと発表。経済の過熱とインフレに対し、専門家は中国経済のもろさを指摘しました。

 
中国国家統計局の発表によると、昨年10月から12月までの国内総生産(GDP)は前年同期比で9.8%の成長で、予想を上回りました。昨年12月の消費者物価指数(CPI)は4.6%上昇。年間でも3.3%上昇し、政府目標の3%を上回りました。
 
これらの数字に対し、イギリスの“フィナンシャルタイムズ”はコラムの中で、中国政府の数字には水増しが多いと指摘。最近の中国の電気消費量、鉄道輸送量、銀行の貸し出し総額の大幅な上昇から、経済の過熱がうかがえると、その危険を指摘しました。
 
また、シティーグループ制作の“食品価格インフレ脆弱性指数”を参考にして、中国の物価指数に占める食品の割合、産業エネルギーの利用率をみてみると、中国経済はすべての経済新興国の中でも最ももろいといいます。
 
HSBCによると、インフレは11月の5.1%から12月には4.6%に下がったものの、これは一時的なもので、中国の新年が近づくにつれ、市場の需要が大幅に増えると、物価は再び上昇するといいます。
 
このほかJPモルガンは報告書の中で、中国の2011年の国内総生産と消費者物価指数の予測を、それぞれ上方修正しました。
 
アメリカの雑誌“現代中国研究”の程曉農編集長は、インフレと経済停滞の選択肢を前にすれば、中国当局はインフレを選ぶと述べます。実際、8%の経済成長を維持するため、16億元以上を増発しました。
 
過去1年、当局の数々の措置にも関わらず、不動産価格の上昇もとまっていません。
 
時事評論家の伍凡氏は、当局は物価抑制を叫びながら、実際にはインフレを利用して私腹を肥やしていると指摘します。
 
北京大学の劉偉副学長は、中国経済の構造的問題は解決が難しいので、処理が不適切だと、経済が停滞する一方でインフレが起こると警告したことがあります。
 
新唐人テレビがお送りしました。http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/01/25/a484916.html
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。

 

トップページへ