【新唐人2014年10月22日】香港の選挙制度の民主化を求めて始まった雨傘運動は、24日目となった21日に、ようやく政府と学生側の初めての対話が実現しました。学連の代表は、真の普通選挙の道を閉ざした全人代の決議の改正を求める補充意見書を出すよう求めましたが、拒否されました。
記者
学連は対話の中継が見られるように、金鐘(アドミラリティ)、旺角(モンコック)、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の3カ所に大型スクリーンを設置しました。
学連の代表5人と政府側代表5人が、午後6時、香港島南部にある香港医学専門学校で対話に臨みました。対話の全過程はテレビで実況中継されました。学連の周永康秘書長は、香港人は民主主義のために30年間も闘いを続けており、今回の雨傘運動を招いたのは、真の普通選挙の道を塞いだ全人代の決議が原因であると強調しました。
香港大学生連合会 周永康秘書長
「全人代の決議が我々に告げているのは『あなたたちの民主主義の道は今日から去勢してやる』と。香港人は皆この感じているはずです」
当局には、市民の訴えを無視しないよう促します。
香港大学生連合会 周永康秘書長
「ある学生は私に言いました。旺角には銃弾に撃たれる覚悟のうえ来たと。政府と社会にお聞きします。どのような政府 どのような社会だったら若い世代をここまで追いつめるのか。銃弾に撃たれる覚悟をしてまで民主主義を勝ち取ろうとしているのです。これは決して健全な社会発展ではありません。責任感のある政府がもたらした局面でもないでしょう」
真の普通選挙を求める市民の訴えを拒否した香港政府への批判に対し、林鄭月娥(キャリー・ラム)政務司長は、香港の真の普通選挙の道を閉ざしたのは江沢民派の政治局常務委員、張徳江(ちょうとくこう)であることを暗に示しました。
林鄭月娥政務司長
「中央政府は全般を考慮した末に8月31日決定を下しました。当初から説明していますが、全人代は行政長官が提出した報告を参考にして審議したほか、香港各界からの意見も考慮して、当然自分の考えも含めてこの決定を出しました」
林鄭月娥(キャリー・ラム)政務司長はまた、「全人代の決定は永遠に適用されるものではない」と述べたものの、全人代に補充意見書を出すように求めた学連側の要求を拒否しました。2時間におよぶ対話が終了したあと、学連の代表は対話内容に「失望した。実質的意味がない」と批判し、占拠を続ける方針を明らかにしました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/10/22/a1147936.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/ 映像編集/)