【新唐人2014年12月26日】山西省の農民、杜広(と こう)さんは、政府に土地を奪われたとして、何度も北京に陳情しに行きました。そして今年5月10日、北京で地元政府の人間に連れ戻されたあと、謎の死を遂げました。杜広さんの息子は政府の仕業を疑い、今月12日、北京の国連開発計画に陳情した結果、5日間、勾留されました。
杜広さんは山西省大同(だいどう)市花園屯(かえんとん)郷の農民です。三男、杜官富(と かんふ)さんのネットの書き込みによると、今年の5月、杜広さんは陳情に行った北京で地元政府の人間に無理矢理連れ戻されました。翌日の午前10時、家族が警察から知らせを受けて荒れ地に行くと、変わり果てた姿で倒れていました。
当時、頭には3センチから4センチの深さの傷が2カ所あり、右目の骨が折れ、失明していたようです。体に多くのあざがあり、全身泥だらけでした。
これについて三男の杜官富さんは、郷の書記の指図であると断言しました。
杜広さんの三男 杜官富さん
「父を郷派出所から1キロ以上も歩かせ、郷書記の買収した者が待ち伏せしていて、鉄棒で父を殺しました。犯人は2人 捕まりましたが、郷書記は罪をかぶれば、彼らを守ると約束したそうです。3~5年服役後に釈放、年間報酬は20万です」
杜広さんが殺されたあと、子供たちが4回、北京に陳情しに行きましたが、まったく、らちが明かず、逆に拘束されました。三男の杜官富さんは、事件の黒幕が捕まってほしいと語ります。
杜広さんの三男 杜官富さん
「長男の杜守富が北京の国連に陳情し、5日間 勾留されました。12月12日に捕まり、17日に釈放されました」
杜官富さんによると、村の48世帯、合わせて300ムー以上の田畑が郷の書記に奪われて10年以上になります。郷の書記は勝手に転売して暴利を得ていますが、村民に対する賠償は一切ありません。政府は証拠を偽造し、杜広さんが請け負っている土地を52ムーから27ムーに減らしました。そこで杜広さんは長年陳情してきましたが、そのたびに脅迫を受けていたそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/25/a1163976.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)