【新唐人2015年1月17日】習近平当局の反腐敗のメスがついに国家安全部にまで入りました。中央規律委員会は16日、国家安全部の馬建(ば けん)副部長が重大な規律違反と違法行為で取り調べを受けていると発表しました。中共国家安全部の元諜報官は、2003年以前、国家安全部門は「社会化と産業化」を推進したため、汚職腐敗が横行し、法律に従うと、少なくとも半数の官僚が刑務所に送られると話しました。
香港の日刊英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は1月12日、情報筋からの情報として、中国国家安全部の馬建副部長が取り調べを受けていると伝えました。馬建は周永康の後に失脚した国家安全部の最高レベルの官僚になります。
報道によると、馬建は国家安全部門に30年以上勤務し、在外機関や留学生の監視などを統括していました。2006年に副部長に就任し、有力な部長候補として見込まれていましたが、今月8日から取り調べを受けています。
海外メディアによると、馬建は北大方正集団のCEO、李友(り ゆう)から3000万ドルの賄賂を受け取ったそうです。国家安全部の元諜報官・李鳳智さんは、国安部門では半数以上の官僚に汚職の疑いがあると話します。
元国安部対外諜報官 李鳳智氏
「法律条文に従えば、控えめに言っても国安部の半数の官僚が刑務所に入らねばなりません。ある時期、国安部門は『』企業化』と『社会化』を提唱していました。国安は援護機構が必要なので、国安幹部の半数は『商売』をしていました。一部の権力者はこれを口実に自分のために利益を作りました。官僚はトップから下層まで皆さまざまなメリットを得ていました。本当に乱れていました」
報道によると、汚職の疑惑以外にも、馬建は令計画事件に巻き込まれた可能性があります。馬建に3000万ドルの賄賂を贈った李友は、令計画の妻の海外逃亡計画に協力したが、失敗したと伝えられています。
中共国家安全部は、外部に対しずっと神秘のベールを羽織っており、副部長が何人いるのかも公になっていません。経費の用途に至っては更に秘中の秘となっています。
元国安部対外諜報官 李凰智氏
「国安の経費には2種類あり、通常の行政経費と『特費』という特殊経費です。特殊経費の審査は国安の審査部門以外は誰も審査権を持っていません。こうなると、国安官僚に隙を与えます。彼らは制限を受けないからです」
李さんによると、巨額の「特別経費」を握る国家安全部は、国内外の異見者や信仰団体に対しては「全力で対処」していました。その国家安全部に今、粛正のメスが入ったようです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/01/13/a1168533.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)