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軍事パレードの見どころ

2015年09月08日
軍事パレードの見どころ

【新唐人2015年09月08日ニュース】

 

9月3日中国の軍事パレードが6年ぶりに行われ、中でも最も注目すべき点は以下の三点に集約される。

 

その一つ目は江沢民と曾慶紅に軍事パレードの観閲に参加したこと。

第二は、50名の少将が兵士らの隊列を率いて行進したこと。

そして第三は、軍事パレード開始する前に30万の兵力を削減すると宣言したこと。

 

軍事パレードの3か月前から習近平陣営と江沢民陣営との間の暗闘は絶えなかったと海外のマスコミが報道していた。特に江沢民陣営の周永康は無期懲役を言い渡され、令計画が失脚し、郭伯雄の身柄は拘束され、江沢民の中国共産党中央党学校のために江沢民が揮毫した碑石が撤去されたことなどは習近平が江沢民陣営を崩すためにやったことと見られる。一方、江沢民陣営の反撃としては人為的な市場操作で6月中旬以降株価を暴落させ、8月12日に起きた天津大爆発も人為的なものだとみられるなどと取り沙汰されている。双方の暗闘は白熱化の状態に達しているという。ゆえに、江沢民と曾慶紅は軍事パレードの観閲に登場するかどうかが注目を集めていた。

 

果たして、9月3日の軍事パレードの観閲台に江沢民と曾慶紅は姿を見せた。その後、習近平は30万の兵力を削減すると宣言した。この驚くべき宣言の裏には深い謀略が潜んでいる。習近平が党のトップに就任してからすぐに着手したのは反腐敗キャンペーンであり、「虎もハエも問わずみんな叩く」と宣言通り、谷俊山から徐才厚、郭伯雄まで相次いで軍内の虎を叩き、同時に内外に中国軍隊の腐敗のひどさを暴露して見せた。今回の兵力削減は反腐敗と関係ないわけがない。どういう基準でリストラするかがポイントとなる。規定基準での審査は免れない。審査を通らない者は、兵士将官問わず人員削減の対象となるだろう。特に将官の審査には腐敗や汚職は要点の第一項目になると予想される。審査を通らない将官たちはリストラされるだけでなく、その任命者責任も問われるのである。その矛先はまた江沢民陣営に向けられることになる。

 

今回のパレードで将官たちが兵士の隊列の先頭に立って行進したことは最初の審査となるだろう。今までのパレードの慣例を見ると、中隊長や大隊長が兵士の隊列を率いて行進することは普通であるが、今回は少将らがそれをやっていた。もし賄賂やコネで昇格してきた将官でなければその歩調はしっかりしていたはずだ。一方、賄賂とコネで昇進してきた将官なら歩調に不安は隠せず、今後、問題になるだろう。今回のパレード行進隊列の審査は非常に厳しかった。これらの50名の将官は審査を通った者で、今後彼らを見本や模範として中国軍内で大いに宣伝し、同時に彼らを基準に、全軍を審査し30万の人員削減をやっていくだろう。これらの方法を駆使して江沢民一派の軍内での影響力を一掃するものと考えられる。

 

習近平はどうしても軍事パレードをやらなければならなかったいといわれているが、これは間違いないところで、今回の軍事パレードは国外でなく、国内向けのものとされている。軍事パレードの全過程を見ると、これまでの軍事パレードとあまり大差なく、外国の貴賓達もほとんど中国と利益関係を持つ国である。中国の面子を立てられる西洋諸国は一人も参加しなかった。ゆえに国外に対してはあまり大きな影響を与えていないといえる。一方、国内に対しては大きな意味を持つ。まずこの軍事パレードはいくつかの難関を乗り越えてやり遂げたものであり、全軍は世界の注目の下、習近平に敬意を表し、習の軍隊をコントロールする権威を十分示せた。過去に鄧小平氏も同じくこのような手段を用いた。

 

習近平氏はトップに就任してからやってきた最大なことは反腐敗です。軍事パレード後により大きな動きを見せると予想されている。軍事パレード前に確定したターゲットは軍事パレード後に失脚するだろう。ゆえに、江沢民や曾慶紅は軍事パレードに出席したが失脚するまでもう遠くないと考えられる。今日は公の場で姿を見せ、明日に逮捕される例はこれまでにもよく見られることである。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/09/03/a1221525.html中国語  

(作者/王琨 翻訳者/張揚) 

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