【新唐人2011年5月18日付ニュース】最近、米中間では、中国の人権問題をめぐり舌戦が繰り広げられています。今日は、米中両国の汚職官僚を比べてみましょう。どう違うのでしょうか。
汚職腐敗が横行している中国ですが、官僚の横領金額には目を見張ります。最近、“財新網”は、中国汚職官僚ランキングを発表しました。
不正金額歴代トップの汚職官僚は、元中国銀行広東開平支店長の余振東。40億元(約500億円)もの金額を横領、乱用し、12年の判決を受けました。また、元山東省日照市出入国検査検疫局長李華森は、約1億5800万元(約19億7500万円)の横領で、無期懲役の一審判決を受けました。それでも、汚職ランキングのトップ10には入れませんでした。
メディアの調べによると、2009年より摘発された副部級以上の官僚は18人。うち、5人が無期懲役、12人が死刑執行猶予に。収賄金額が最も多いのが中国石油化工(シノペック)の陳同海前会長で、1億9千万元。
アメリカを見てみましょう。2009年、アメリカ連邦捜査局FBIは、アメリカ史上最悪の汚職事件を摘発しました。
10年にわたる調査の末、FBIは2009年7月23日早朝、史上最大規模の取り締まりを行い、ニュージャージー州で、マネーロンダリングや収賄などの疑いで、市長3人、州議員2人、ユダヤ教指導者など、計44人を逮捕。
うち、32歳のホーボーケン市長カマ・セラーノ3世は、開発業者から25,000ドルを受け取った疑いで逮捕。セコーカス市長とリッチフィールド市長は、それぞれ1万ドルの収賄容疑でした。FBIの担当調査官は、この事件をアメリカ史上最も深刻な事件だと述べました。
2009年、ニューヨーク州のパターソン知事は、ニューヨーク・ヤンキースが送った5枚の優待券が収賄と見なされ、罰金6万ドルとチケット代2,125ドルを支払いました。
伍凡 中国事務編集長
「アメリカは官僚に対し、非常に厳しいのが分かります。金額が少なくても、重罪を犯すと判決も重い、一方中国では重罪を犯しても、死刑に当たる罪でも、死から逃れます。これは二つの異なる体制、異なる制度です」
2008年3月12日、ニューヨーク州エリオット・スピッツァー知事は買春行為で辞職に追い込まれました。組織犯罪や知能犯罪の取り締まりに業績を上げたものの、厳しい世論の中で、辞職せざるを得ませんでした。
一方、中国では官僚が愛人を養うのは珍しくありません。近年、暴露された官僚のプライベート日記は、世の中を唖然とさせました。
現中国の“婚姻法”専門家巫昌禎教授の統計によると、中国で摘発された汚職官僚の95%が愛人を持っており、60%が愛人を養っていたといいます。
伍凡氏は、汚職官僚は中国共産党の大きながん細胞で、滅亡を促していると指摘します。
新唐人テレビがお伝えしました。
(中国語)