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6中全会で習近平を「核心」と位置づけ 大波乱の可能性

2016年10月30日

【新唐人2016年10月30日】

中国共産党6中全会(第18期中央委員会第6回全体会議)が27日に閉幕しました。会議で採択されたコミュニケで、習近平国家主席を「核心」と位置づけたことが注目されています。

 

6中全会が発表した数千字に及ぶコミュニケで、最後の段落に記載された「習近平を核心となす」との一文がひと際目立ちます。

 

習近平を「核心」と位置づけたのは初めてのことで、中国共産党上層部の権力構成に著しい変化を及ぼすと、専門家は指摘しています。

 

時事評論家 文昭氏:「1980年の第11期中央委員会第5回全体会議で採択された『党内政治生活規則』には『書記と委員は上下関係にない』と明記され、総書記には最終的な政策決定権がないことを認めました。習近平が今回自分を『核心』と位置付けたことで、総書記は事実上の政策決定者となりました。権力集中をさらに強化し、胡錦濤時代から続く9人の政治局常務委員らによる権力分散を終わらせたと言えます。」

 

鄧小平が権力の座にあった時、初めて「核心」という言葉を用い、自身を「第二代の核心」とし、毛沢東を第一代、そして江沢民を第三代の核心に定めました。

 

しかし江沢民は、引退後も胡錦濤に「核心」の座を譲らず、ただ「総書記」の呼称に留まらせ、自分の腹心を通して陰から政局を操ってきました。

 

この度習近平が「核心」となったことは、江沢民の「真の引退」を意味し、今後の人事決定権は習近平が握ることになる、と専門家は分析しています。

 

集権を確立した後に、習近平は何をするのでしょうか?

 

ボイス・オブ・アメリカの取材に対し、中国軍事学院出版社前社長の辛子陵(しん しりょう)氏は、習近平は江沢民を失脚させるだろうと答えました。辛氏は、「そうしなければ中国は前進できません。習近平が避けては通れない政治改革や天安門事件の名誉回復、法輪功迫害などの問題の解決を阻んでいる元凶が江沢民ですから」と述べました。

 

時事評論家 李天笑氏:「自らを『核心』と位置づけた後、江沢民ら犯罪集団を一掃することが、習近平にとって非常に重要な一歩となるでしょう。各方面をコントロールして初めて江沢民派を一掃することが可能となるのです。」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/10/28/a1293638.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/李)

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