【新唐人日本2011年10月8日付ニュース】5日、中国江蘇省の南京鋼鉄工場で、溶解した銑鉄が流れ出し、作業員11人が死亡する事故が発生しました。
南京鋼鉄工場で5日昼、高炉の撤去作業を行っていた時、1400度に上る溶鉄が流れ出し、作業員13人のうち、11人が死亡、1人が負傷、1人が行方不明になりました。
フリーライター 杜導斌さん:「中国の安全事故は絶えませんが、原因は企業の運営において、監督管理や安全措置が整っていないのです。政府の安全管理監督部門にも責任があります。主に監督管理がゆるいのと企業の施設などにも問題が存在しています」
事故発生後、流出した高熱の溶鉄により、工場の外壁まで変形。溶鉄の温度を下げるため、消防車7台が高圧噴霧で救援活動に当たりました。
6日、我々は南京鋼鉄グループに電話取材を試みましたが、つながりませんでした。情報によると、同社では2004年にも高炉の爆発事故が発生し、3人が負傷。今年5月には汚水を長江に垂れ流したため、近隣住民の抗議に遭いました。
金属の精錬には高温、高圧、有毒、爆発などの危険が伴うため、安全管理がとりわけ重要です。
しかし、中国の冶金業界では事故が絶えません。今年8月、瀋陽冶金機械鋳造工場で溶鉄が流れ出し、6人がやけど。2010年7月、南京のレアアース工場では、流出した溶鉄と水が反応し、爆発。2007年4月、遼寧省、陝西省、重慶で相次ぎ高炉の事故が発生。うち、遼寧省の事故では溶鉄釜が機械から脱落し、32人が即死しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
- 南京钢铁铁水外流致12死伤1失踪.html.