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五輪マスコット 中国の搾取工場で生産

2012年02月01日

【新唐人日本2012年2月2日付ニュース】カメラレンズをイメージしたロンドンオリンピックのマスコット。生産を受け持つ中国の工場では、労働者が過酷な環境でこき使われていると、近日、イギリスのメディアが報道。この報道を受け、ロンドン五輪組織委員会は全面的な調査を展開していると発表。一方、このような搾取工場は中国のいたるところにあると指摘されています。

イギリス大衆紙“サン”は19日、“オリンピックの奴隷”と題した報道を掲載し、ロンドン五輪のマスコットは中国の搾取工場で生産していると暴露。下請けの中国江蘇省塩城市の彩虹公司は、900元の賃金で労働者を雇っているそうです。

この工場では、労働者は休日も与えられず、月385時間働きます。毎日12時間働く計算になります。“疲れきっていても、ほかに選択肢がない。”報道は 40歳の女性従業員・張さんの話を引用。

この報道はロンドン五輪組織委員会の注意を引きました。組織委員会は、調査を展開し結果を発表すると示しました。

法律専門家で民主活動家でもある李向陽さんは、中国経済の柱で、製品の3割を輸出に頼る軽工業企業がもし、労働者の賃金を大幅にアップすると、多くが倒産に追い込まれると指摘。共産党当局は既得集団の利益を守るため、労働者を憚る事無く搾取するといいます。

中国民主活動家 李向陽さん
「中国は人口が多く、就職の機会も少ないです。農民工がもし賃金のために、無理に戦ったら、仕事を失うことになります。中国の農民工は生存のため、やむなく1~2の賃金のため、100の汗水をたらします。これは中国ではご一般的な現象です」

江蘇省で商売をする王さんは、共産党政権以来、労働者は抑圧され、声を出す権利や機会もないばかりでなく、独裁社会特有の搾取工場は全国のいたるところにあると述べます。

江蘇省商人 王承志さん
「低賃金の搾取工場はあまりにも多いのです。枚挙に暇がありません。市レベル、県レベル、省レベルの政府も含めて、全て独裁統治です。地方政府のトップを買収さえすれば、いくら訴えても無駄です。訴えたほうが返って、刑務所に入れられます。言い訳を見つけて、社会治安撹乱などの罪を着せて、逮捕するのです。訴えても無駄です」

 “中国労働者聯盟”によると、1月4日、香港資本の中国工場で、正月の残業代と賃金の未払いで従業員全員がスト。当局は従業員が街頭に出るのを防ぐため、大量の警官隊を現場に派遣しました。

香港に本部を置く“中国労働者観察”の報告書によると、中国にあるブランド電子製品の委託工場は労働条件が劣悪な上、残業を強いられるは日常茶飯事だそうです。中国の輸出企業10社を調べて得た結論だそうです。

今年7月に開かれるロンドンオリンピック。マスコットはカメラレンズをイメージした一つ目の「ウェンロック」と「マンデビル」。2010年8月、イングランドの“ゴールデン・ベア”社が生産契約を獲得し、中国江蘇省の彩虹公司に下請けに出しました。

新唐人テレビがお伝えしました。


 

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