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中国新旅券の地図 アジア各国に波紋

2012年11月28日

 【新唐人2012年11月29日付ニュース】中国の新デザインのパスポートがアジア各国に波紋を広げています。パスポートのページに地図が印刷されていますが、南シナ海や領有権を争う国境地帯を中国領として表示しています。すでにインド、ベトナム、フィリピン、台湾など抗議を示しています。

 
新デザインのパスポートでは、インドとの間で争っているアルナーチャル・プラデーシュ州Arunachal Pradesh)とアクサイチンを中国領として記載。これに対し、インド駐北京大使館は中国人にビザ発行の際、両地域をインド領とするインド版地図を押し印する措置を取っています。
 
新しいパスポートの43ページには、台湾の観光名所・日月潭(にちげつたん)が印刷され、透かしには台湾東部の観光名所・清水断崖(せいすいだんがい)が使われています。これに対し、台湾の行政院大陸委員会も問題視し、抗議を示しています。
 
また、新旅券では南シナ海の9割を中国領とする、いわゆる「U字ライン」が点線で明確に描かれています。これに対し、フィリピンとベトナム両国の外務省も22日、“主権侵害”だとして抗議を示しました。
 
イギリスの“フィナンシャルタイムズ”は22日、“これは中国が主権を主張する新たな方法だ”と報道。一方、AFPは、“中国の電子旅券には一部の島嶼(とうしょ)が描かれているが、一部は隠されている”と指摘。たとえば、尖閣諸島は描かれていないのです。
 
中国の新デザインのICチップ入りの電子旅券は中国公安部がデザインし、今年5月15日から発行されています。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
 
(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)
 

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