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事務室に盗撮カメラ 官僚の収賄映像暴露

2013年01月18日

 【新唐人2013年1月19日付ニュース】中国では近年、多くの官僚が知らないうちに事務室に盗聴器や盗撮カメラが仕掛けられ、長期にわたってその一挙一動が他人に監視されています。1月16日、山東省のある官僚が事務室でわいろを受け取る映像がネット上に公表されました。映像はピンホールレンズ小型カメラで盗撮されたものだと思われます。

 
この映像が盗撮されたのは2011年1月26日。映像に映っている男性は山東省膠州(こうしゅう)市建設局安全監督所の呂蘇所長だそうです。
 
来訪者
「今後ともよろしくお願いします」
 
膠州市建設局安全監督所 呂蘇所長
「はい、責任持ってサービスしますから」
 
来訪者
「お気持ちだけですが…」
 
膠州市建設局安全監督所 呂蘇所長
「では今度来てください」
 
相手が事務室から出ると、呂所長は渡された札束を自分のカバンに入れます。
 
映像にはまた別の男性が呂所長に封筒を渡す場面が映っています。所長は封筒の中身を確認するとデスクの引き出しにしまいます。
 
この映像が暴露されてから、わいろを受け取った呂所長は職務一時停止となり、取調べを受けているそうです。一方、膠州市建設局宣伝教育課の職員によると、カメラは建設局が設置したものではないとのことです。
 
では、呂所長の事務室のカメラは誰が設置したのでしょうか。
 
昨年12月、広東省の“南方人物週刊”が北京の盗聴器取り外し専門家・斉紅(さい こう)さんの取材記事を掲載しました。斉紅さんによると、中国の政界では官僚同士の盗聴は日常茶飯事だそうです。上司の弱みを握るために部下が盗聴器を仕掛けるケースもあれば、競争相手を嵌めるため、または上司が部下の行動を監視するために仕掛ける場合もあり、ほかに妻や愛人が仕掛ける場合もあるそうです。
 
では、中国の政界はどれほど腐敗しているのでしょうか。ネット上で伝わっている動画をご覧ください。
 
「2011年中国の贈り物マーケットの需要は8000億元。およそ北京、上海、広州3都市の財政収入の総和に匹敵する。面白いのは、ある省の小さな弁公室主任でさえ、1日平均の収賄額は7万元。1年で4700万元もかき集めることができる。これは中型県の年間財政収入に相当する。ある県の書記は在任中の7年間で1575回収賄、平均1.5日に一度収賄しているのだ。もらいすぎて手がしびれるほどだ。世界における中国官僚の清廉指数ランキングは近年下がる一方で、中国男子サッカーよりも低いのだ」
 
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)
 

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