【新唐人2013年3月25日付ニュース】中国共産党の新指導者・習近平主席が就任後初めての訪問先に長期にわたる盟友であるロシアを選びました。今回の外遊には彭麗媛(ほうれいえん)夫人も同行していますが、意外なことに夫人のファッションが国際メディアと中国民衆の注目の焦点となっています。
近年、南シナ海や尖閣諸島をめぐる主権問題における争い、北朝鮮による核実験および休戦協定の一方的な白紙化など、中国を取り巻く環境が厳しくなっている中、中国共産党にとってロシアとの外交関係は極めて重要なポイントになっているようです。就任後初の外遊先をロシアに決めたことからも、このことがうかがえます。
中国とロシアが手を結んでアメリカに対抗しているとの分析が再び提出されました。ウクライナ在住の訪問学者で中ロ問題専門家孫越(そんえつ)さんはメディアの取材の際、“手を結んでアメリカに対抗する姿勢を見せるのは一種のパフォーマンスであり、人に見せるためのもので、背後にはおそらく交易が潜んでいる”と分析しています。
22日、専用機でモスクワのヴヌーコヴォ国際空港に到着した際、濃紺のコートに身を包み、黒いバッグを持って習主席と腕を組んでタラップを降りる彭夫人の姿が、すぐさま各界の注目の焦点となり、夫人の方の人気が習主席を超えたと報じたメディアさえありました。
上海市民 施さん
「上海の一部の女性はあまり現実的ではなく、金持ちと結婚したがります。雀が鳳凰に変身し、良い兆しだと思うのです」
夫人が身に着けていたコートとバッグは瞬く間に中国のネット上で話題となりました。香港文匯網(ぶんわいもう)の書きこみによると、“正に神速だ。ファーストレディと同じデザインのカシミヤコートが1時間後にはすでにネットで売られている”。他の書き込みによると“価格は499元から1999元など様々・・・”
上海市民の施さんは、アメリカなどとは違い、過去の中国の指導者の外遊では、夫人が脚光を浴びることはなかったと述べます。
上海市民 施さん
「皆思っているのですが、今や中国も米国や西側に習い、『夫人外交』の傾向にあるのです。今後彭麗媛が習近平と共に外交上で、どんな作用を果たすのか、彼女の光るところ、服装、ヘアスタイルなども皆が注目しています」
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)