【新唐人2013年4月19日付ニュース】18日、親大陸派香港紙≪大公報≫が、習近平総書記がお忍びでタクシーに乗ったところ、運転手に気づかれ、記念の文字まで書いてあげたとの記事を写真付きで報道。瞬く間に国内外メディアが転載し、中国のネット上でもトップニュースとなりました。しかし、18日午後5時すぎ、≪新華社≫が虚偽のニュースであると速報を掲載。各メディアが迅速に転載記事を削除し、≪大公報≫も謝罪文を掲載しました。では、≪大公報≫の報道は一体どんな内容だったのでしょうか。
≪大公報≫は18日、“習総書記が私のタクシーに乗った”という記事を掲載。記事によると、3月1日、46歳のタクシー運転手郭立新さんのタクシーに、北京市の鼓楼西で二人の男性が乗り込んで、釣魚台ホテルに向かったそうです。
途中、郭さんが北京の深刻な大気汚染が社会の恐慌を引き起こしていると話しかけると、助手席に乗っていた乗客が “汚染するのは簡単だが改善は難しい。1分で汚染したものでも、改善には10分かかる” と答えたといいます。
その後、信号待ちの時にこの乗客が普通の客とは違うのに気付き、“タクシーに乗ると習総書記に似ていると言われないのか”と質問。
相手も笑って、“あなたが私に気づいた最初の運転手だ”と言ったといいます。
また、郭さんの要求で習総書記は“順風満帆”とレシートの裏に書いてあげたそうです。
≪大公報≫の報道は大変生々しく、郭さんの写真と共に、習総書記が書いたとする文字および乗車料金24元のレシートも掲載。誰もが真実の出来事だと信じて次々転載したのでした。
奇妙なのは、新華社のミニブログが当初この記事は確かだと認めたのに、5時50分になって急きょ虚偽のニュースだと否定したのでした。
果たして、どれが真実でどれが嘘なのか、外部の人は知る由もありません。
新唐人TVがお伝えしました
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/04/19/atext883164.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)