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元アシアナ機長 事故原因を分析

2013年07月11日

【新唐人2013年7月11日付ニュース】7月6日にアメリカ・サンフランシスコ国際空港で起きた韓国アシアナ航空機の着陸失敗事故に関する調査がまだ続いています。我々は韓国ソウルで、アシアナ航空の元機長に事故原因に関し、話を伺いました。

 

1990年代にアシアナ航空で10年間機長を務めた事のある金さんは、飛行時間1万時間以上のベテラン機長です。

 

金さんは、飛行機事故は複数の要素が重なったときに起きるものだと述べます。

 

まず、サンフランシスコ空港の計器着陸装置および進入角指示灯(PAPI)が故障し、正常に作動しませんでした。空港管制塔からはこのことを知らされたものの、サンフランシスコ空港に慣れていないパイロットにとっては心理的負担になりかねないと指摘します。

 

元アシアナ航空機長 金さん

「これでは高度が判断できません。しかも空港は海辺です。滑走路が見える全景や高度に対する感覚が必要で、これはとても難しいです」

 

そのうえ、サンフランシスコ空港は世界でもっとも着陸が難しい空港の1つに数えられています。

 

元アシアナ航空機長 金さん

「着陸が非常に難しい空港です。海の上にある空港だと、地上の空港より錯覚が起きやすいです」

 

最も大きな問題は、着陸前の飛行高度と速度が目標値より著しく下回ったことで、パイロットの操作ミスが考えられると述べます。

 

元アシアナ航空機長 金さん

「最終接近速度が足りないと、操縦桿が振動しながら、警報が鳴るようになっていますが、その警報ななったことは事故直前まで速度を上げないで、出力を上げなかったのです」

 

失速警報機が鳴ったとき、直ちに教官パイロットが操縦を代わり、飛行高度を上げるべきだったといいます。

 

元アシアナ航空機長 金さん

「下降高度を合わせないで、目標値未満の速度で飛行した場合、規定通りに飛行しなかったということです」

 

ただし、飛行機自体に欠陥や故障があったかどうかは現段階でまだ明らかになっていないため、パイロットの操縦ミスが事故の原因であると断定するのはまだ早いと示しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/10/atext928771.htmlInstrument%20Landing%20System,%20ILS (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/蒋)

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