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米農務省 中国加工の鶏肉製品の輸入解禁

2013年09月18日

【新唐人2013年9月18日】アメリカ農務省は、中国の食品加工工程がアメリカの食品安全基準を満たしていないとの理由で、中国で加工した鶏肉の輸入をずっと禁止していましたが、近日解禁を発表しました。2014年の夏から、中国で加工した鶏肉製品がアメリカで販売されることになります。このことは熱い議論を呼んでいます。

 

9月初め、米農務省はアメリカ産やカナダ産の鶏肉を中国の加工工場4社で加工し、アメリカに逆輸入することを許可すると発表しました。これらの半製品鶏肉には“メイドインチャイナ”の表示は義務づけられていないため、消費者はフライドチキンや鶏肉スープの缶詰を購入しても中国で加工された物であるか否か、判断できなくなります。

 

個人トレーナー Damian Howndさん

「鶏肉がどこから来たのか知りたいと思います」

 

ソーシャルワーカー LESTER ROSAIAOさん

「私が必要なのは清潔で、高品質の食品です。病気になるのではと心配するのはいやです」

 

中国の食品には安全性をめぐる様々な問題が存在しています。例えば一部病死した家禽の肉は加工ラインに混入され、加工食品に様変わりしています。また、中国では近年致命性のある鳥インフルエンザが頻発していますが、当局はその都度感染情報を隠蔽し、適切な処置を遅らせています。

 

《民は食をもって天となす》著者 周勍さん

「ここにある大きな問題は鶏肉の加工において、保存期間を長くするには防腐剤が必要です。それに加工地の水や周囲環境などは、変えることはできません」

 

中国食品の様々なリスクに対し、米農業省は“中国の加工メーカーは鶏肉の品質と安全に責任を持つように”ときわめて簡単な規定を制定しているだけで、中国に職員を派遣して、加工過程を監視監督することはないとのことです。

 

《民は食をもって天となす》著者 周勍さん

「監督管理のない状況だと、加工工場はこれらの(米国産)鶏肉を売り払い、中国産の鶏肉ですり替えることもあり得ることです」

 

この問題はアメリカ国内で関心を集めています。

 

個人トレーナー Damian Howndさん

「私は鶏肉が好きで、毎日食べています。米食品薬品監督管理局には食品が汚染されないよう、職責を果たしてほしい」

 

上院議員のチャールズ・シューマー(Charles E. Schumer)氏は15日の演説の中で、農務省は中国の工場およびアメリカ国内に対し、厳格な検査を行い、食品安全を確保すべきだと促しています。

 

鶏肉加工品貿易をめぐり、米中間では摩擦は続いていました。NYタイムズは批評家の言葉を引用し、“米国が一旦 第一関門である、「代理加工」の扉を開くと、米政府は引き続き規制を緩和し、最終的には中国産の鶏肉が米市場に入ってくることになる“と警告しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/09/17/atext968326.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/大口 映像編集/工)

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